6/25版
「梅雨が終わって、いよいよ夏!」というような真っ青な空。
木の下の方まで花が開き、訪れた人の大半はその花にカメラを向けておられました。 白くて清楚な沙羅の花ですが、アップで見ると、花弁の端が茶色くなったりしているものが多くあります。以前、蜂などの昆虫の仕業ではないかと調べている人が来て、落ちた花弁を拾って帰られました。「そんなことを研究している人がおられるんだ・・・」とただただ感心しました。 沙羅の見頃は、まだしばらく続きます。 菩提樹の花はほぼすべて実に替わり、独特の甘い香りが消えました。14日に開花してほぼ10日間、花と香りを楽しませてもらいました。 実にはまだ茶色くなった花弁がついたままのものも多く、「これって蕾?」と不思議がっている人もおられます。「菩提樹の花は終わりました。梢に着いているのは実です」という看板を出したほうがいいでしょうか? 枝を手折っていく人もありそうなので、そっとしておきましょう。 よ ろ こ び は い つ も だ し ぬ け 沙 羅 の 花 長崎小夜子
今年は紫陽花の花数がすこし少ないように思えて残念です。 日が当たって一層美しく見えるもみじの葉を見上げながら歩いていたら、紅い葉を見つけました。かわいそうに、枝枯れしてきているのですね。この紅い葉のいのちもあと数日。終焉の美を見せてくれているようです。 今日は2センチぐらいの穴が地面にたくさん空いているのを見つけました。蝉にしては少し早いですが、この暑さに焦って出てきてしまったのかも知れません。 季節の移ろい、時の流れと共に、いのちの営みをしみじみと感じます。生まれるものもあれば、去って行くものもあります。我がいのちもまた然り。 明日も、来週も、もうずっと30度以上の予報です。どんな光景が展開されるでしょうね。 酷暑の中、どうかご自愛ください。 梅 雨 晴 や 庭 師 が 使 ふ 腰 鋏 上野さち子
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