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                まだまだ新緑が楽しめる季節です      マウスを載せれば写真が変わります

 まだ5月だというのに、もう早、梅雨入りしてしまいました。
 5月26日の梅雨入りは、平年より12日、昨年より18日早く、統計を取り始めた1951年以降では2番目タイの早さだそうです。
 1951年にはボクはまだこの世に生を受けていませんでしたから、今まで経験したことがないほど早い梅雨入りだということになります・・・それほど大袈裟にいうほどのことでもありませんが。
 今日はちょっと肌寒く感じるほどの気温。「梅雨寒」というには、まだ梅雨も緒に就いたばかりですが。
 どんよりとして、いつ雨が降ってもおかしくないような空模様。でも、細かい雨が時折降る程度で、本降りにはなりませんでした。次第に台風の影響も出てきて、大荒れの週末になりそうです。


            若葉の下は緑色の木の下闇         マウスを載せれば写真が変わります
 もう少し青葉若葉を楽しませて欲しいのに、今日のようなお天気では、若葉の下でも少し薄暗いくらい。5月にして「木の下闇」とは、本当に惜しい。
 でも、季節やお天気は楽しみ方次第。しっとり濡れる若葉もまた綺麗で、晴れの日にはない風情も楽しめます。傘を差して若葉の下をくぐるなどというのも、またいいものです。
 今日のような日でも、拝観に来られる方が案外おられるものです。人の多い時期を避けて、静かな時を過ごしたい、ゆったりとした空間を占めたいと思って来られるのかも知れません。
 でも、職員がずっと待機しているほどでもないので、草引きをしたり、ペンキ塗りをしたりしながら、人の姿が見えたら作業をやめてご案内させていただくという、のんびりした梅雨の走りの1日でした。





     本   堂   へ   白   き   道   あ   る   茂   り   か   な        田中 美代子





        今が盛りの皐月 / 印象的な濃い紫の花       マウスを載せると写真が変わります
 くどいですが、皐月の花がまだ盛りだというのに、もう梅雨入りの報。皐月は晴天が似合う花のような気がします。
 梅雨の花といえば、誰もが真っ先に思いつくのが紫陽花でしょう。
 最近は桜が終わる頃から紫陽花が販売されていて、季節感もあったものではありません。食べ物にしろ、花にしろ、自分がしっかりしていないと季節感を失いかねません。
 普通の紫陽花が咲くにはまだもうしばらくかかりますが、早咲きの額紫陽花がそろそろ咲き始めてきました。
 毎年、いち早く咲くのはこの「濃紫」です。
 花の名前にはいろいろ素敵なものがありますが、この花の名前は見ての通り。わかりやすくていいのですが、もう少し考えてあげればいいのにと思います。
 葉が緑濃く、花は濃い紫色の印象的な紫陽花です。


              咲き競う西洋ウツギの花       マウスを載せると写真が変わります
 昨年5種類ほど植えた西洋ウツギの花が、また咲いて来ました。
 同じ‘ウツギ’の仲間ですが、ぜんぜん花が違います。葉っぱはちょっと似ているかな?
 「早く大きくなぁ〜れ!」とエールを送っているのですが、去年よりも少し大きくなっただけ。でも、ちゃんと花を咲かせてくれました。うれしいですねぇ。
 花も一段落してきた季節、花盗人が心配な可愛い花。境内のどこに咲いているかはお楽しみ!
 それにしても、「卯の花(ウツギ)腐し」とは五月雨をいいますが、正真正銘、梅雨の長雨の中の開花になってしまいました。
 雨がだんだん本降りになってきました。「猛烈な」台風にご注意ください。暑かったり、急に冷えたりと気候も不順、どうかご自愛ください。




     いく   たび   も   寝   な   ほ   す   犬   や   五   月   雨         木下杢太郎