5/27版
まだ5月だというのに、もう早、梅雨入りしてしまいました。
でも、季節やお天気は楽しみ方次第。しっとり濡れる若葉もまた綺麗で、晴れの日にはない風情も楽しめます。傘を差して若葉の下をくぐるなどというのも、またいいものです。 今日のような日でも、拝観に来られる方が案外おられるものです。人の多い時期を避けて、静かな時を過ごしたい、ゆったりとした空間を占めたいと思って来られるのかも知れません。 でも、職員がずっと待機しているほどでもないので、草引きをしたり、ペンキ塗りをしたりしながら、人の姿が見えたら作業をやめてご案内させていただくという、のんびりした梅雨の走りの1日でした。 本 堂 へ 白 き 道 あ る 茂 り か な 田中 美代子
梅雨の花といえば、誰もが真っ先に思いつくのが紫陽花でしょう。 最近は桜が終わる頃から紫陽花が販売されていて、季節感もあったものではありません。食べ物にしろ、花にしろ、自分がしっかりしていないと季節感を失いかねません。 普通の紫陽花が咲くにはまだもうしばらくかかりますが、早咲きの額紫陽花がそろそろ咲き始めてきました。 毎年、いち早く咲くのはこの「濃紫」です。 花の名前にはいろいろ素敵なものがありますが、この花の名前は見ての通り。わかりやすくていいのですが、もう少し考えてあげればいいのにと思います。 葉が緑濃く、花は濃い紫色の印象的な紫陽花です。
同じ‘ウツギ’の仲間ですが、ぜんぜん花が違います。葉っぱはちょっと似ているかな? 「早く大きくなぁ〜れ!」とエールを送っているのですが、去年よりも少し大きくなっただけ。でも、ちゃんと花を咲かせてくれました。うれしいですねぇ。 花も一段落してきた季節、花盗人が心配な可愛い花。境内のどこに咲いているかはお楽しみ! それにしても、「卯の花(ウツギ)腐し」とは五月雨をいいますが、正真正銘、梅雨の長雨の中の開花になってしまいました。 雨がだんだん本降りになってきました。「猛烈な」台風にご注意ください。暑かったり、急に冷えたりと気候も不順、どうかご自愛ください。
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