3/4版
朝起きると、窓の外は雪。屋根や木の枝などに柔らかそうな雪が2センチほど積もっていました。
ほとんどは、修復なった大涅槃図を見に来られる方です。また、「そうだ 京都、行こう。」や「京の冬の旅」などで隣寺に来られた方のお流れも多少あるかも知れません。 多いと言っても、拝観者は1日30〜40名ほど。境内は静かです。 今なら涅槃図を独り占めできる可能性も大。きれいになった涅槃図は、いくら見ても飽きないほど、それぞれの人、生物の様子が生き生きと描かれています。 春 雪 を の せ て 一 枝 の 朱 ば し れ り 赤城さかえ
雪の時の花は、また普段と違った美しい姿を見せてくれます。 梅の木に積もった雪。紅梅はその紅さを雪によって引き立たせてもらっていますが、白梅は雪と花の区別が付かず、スッポリと雪に包まれているかのようでした。 水仙は雪の重みで頭を垂れていました。もっと積もっていたら倒れてしまうところでしたが、今日の雪程度なら大丈夫。午後から見に行くと、元気に咲いていました。 茶所前に植えたビオラも、雪でますます発色がよくなったかのようです。綺麗ですよ。先日来植えている椿の花も、柔らかい雪の綿帽子を被って、花色が一層際立って見えていました。 いろいろなものをきれいに見せてくれる春の雪でした。
馬酔木もよく咲いて来ました。 でも、境内の馬酔木の木は大きく、それに比べるとその花はいかにも小さく可憐です。ですから、ほとんどの人はその前を通っても、花が咲いていることに気付くこともなく、立ち去って行かれます。もったいない・・・。 6日は啓蟄です。今日の寒さで、出てくる準備をしていた虫たちも、首を引っ込めてしまったかも知れません。 まだ控えめではありますが、日に日に春の訪れの予兆を発見するこの頃の境内です。ぜひ、お越しください。 啓 蟄 や こ の 世 の も の の み な 眩 し 桂 信子
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