2/19版
今日は「雨水」。雪が雨にかわり、氷がとけ始めて、春の気配が動き出す頃。昔から農耕の準備を始める目安とされてきました。
時間が経つと、飛行機雲はだんだん拡散して、薄く散らばって行きます。生まれては薄れ、やがて消えていく。そんな飛行機雲が何本見られたでしょう。 飛行機雲ができやすい時は、上空の湿度が高い時、つまり天気が下り坂であることが多いと聞きますが、しばらくはお天気が続きそうです。 昨夜はとても大きな満月でした。その前の日の夜は、雨が本降りでした。晴れても降っても、春の近付いている実感がするこの頃。 青空と雲を満喫した、浅春の1日でした。 飛 行 機 雲 二 本 交 叉 す 春 の 雲 田川飛旅子
今の境内には、花が咲いていたり、何か特別なものがあるわけではありません。本堂の中も、23日からは大涅槃図の公開が始まりますが、今は特別公開などはありません。 やはりお天気に誘われて、ついついお出かけしたくなってしまわれるのでしょうね。 でも、坂道を上がって来て暑くなったので、上着脱いで手に持ってという方は、まだおられません。まだ2月ですものね。 猫たちは、時間につれて動く日向を求めて、あっちへ行ったりこっちへ来たり。野良猫なのに痩せもせず、人なつっこくて、名前を呼ぶと気が向いた時は返事をしてくれます。うらやましい暮らしぶりです。
日の当たる苔の緑は、ずいぶん新鮮に見えます。どうだんつつじの芽も、大きくなって赤みを帯びてきたように思えてきます。まだほとんどは心のなせる技です。 春が近づいて来ると、「あの花はまだかな?」と気になる花や木があります。 自坊の前のすみれは、いち早く咲きます。蝋梅、馬酔木、水仙、梅、さんしゅゆ・・・。思い浮かべるだけでも結構あるものです。 いま、桜の季節に備えて木々の剪定をしていますが、今日は樫の木の新芽が今にも吹きそうになっているのに気が付きました。花だけではなく、木々の新芽ももう動き始めているのですね。 今朝は、鳥の声にも春の訪れを感じました。何という鳥の声だったのか・・・鳥には詳しくありませんので。
植えた球根には大小がありましたので、今年はまだ咲かないものも結構ありそうですが、予想以上に多く株が花芽を付けています。 「腰が痛い」と言いながら植えてくれた職員さんたちも、苦労の甲斐があったというものです。 これからはどんどん株が増えて、「真如堂の越前海岸」と言われるようになるでしょうか!? ・・・数年後には鐘楼が水仙の香りで包まれることは確実でしょう。また見どころが増えます! 世話をして育てたり咲かせた花を、たくさんの人が見てくださるのは、植木屋坊主の冥利に尽きるというものです。これからをお楽しみに! 先にも触れましたが、23日からは修復成った大涅槃図の一足早い特別公開です。汚れや埃が取り除かれて、すごくきれいになっています! ぜひともお越しください! 水 仙 の ひ と か た ま り の 香 と お も ふ 黒田杏子
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