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              静かな境内。日差しが欲しいなぁ〜     マウスを載せれば写真が変わります

 昨日は、陽光に包まれて、まさに「春が立つ」ことを実感した日でした。
 天気予報では、今日も晴れて、昨日並みにあたたかくなるように言っていましたが、ちょっと期待はずれ。朝からどんよりした曇り空で、3時過ぎになってようやくお日様が顔を出しましたが、気温は昨日よりも2度ほど低目でした。
 山々はぼんやりと見えて、「黄砂が飛んでいるの?」と思いましたが、春霞でしょうか? 今までははっきり見えていた山が霞んで見える、そんなところからも季節の移ろいを感じます。
 でも、このまま春へ向かって一直線というわけにはいかないようです。これからは低気圧の活動が活発になり、寒暖を繰り返すとか。そういえば、「三寒四温」という言葉がありました。
 境内を訪れる人は、土曜日とあって、普段よりも少し多目。といっても、たまに見かける程度で、静かでした。



           「今年は早い!」その気配さえない桜の枝     マウスを載せれば写真が変わります
 木々の様子は先週とほとんど変わらず、表面上はまだ動き出す気配はありません。
 早くも桜の開花予報が出ていますが、今年は平年並みか少し早く(3日ほど)咲くとのこと。
 蕾が膨らんでもいないのにどうして予想ができるのかというと、寒い日が続いたからだそうです。
 狐につままれたような話ですが、寒さによって桜の花芽が順調に休眠から覚め、また、2月は平年より暖かい日が多い予想で、花芽の生長が促されそうだからといいます。
 寒さによって目覚めるのを「休眠打破」といいます。
 桜の花芽は、前年の夏に形成され、その後、「休眠」状態になります。休眠した花芽は、一定期間、低温にさらされることで眠りから覚め、開花の準備を始めます。これが「休眠打破」です。一定期間、低温にさらされることが重要なポイントで、今年はそれがうまくいったということです。
 今年もまた、桜の時期を目がけて来られる方たちのホテルの争奪戦が本格化しそうですね。今のところ、京都は3月26日開花、4月3日満開の予想ですよ! さぁ、大変だ!




    春   立   つ   と   影   が   勝   手   に   動   き   出   す        萩山栄一





               鳥を撮ったつもりです・・・        マウスを載せると写真が変わります
 何を撮った写真かわからないと思いますが・・・鳥を狙いました。望遠レンズではなかったので・・・。
 木々の葉が落ちた冬は、鳥の姿を見るのも楽しみの一つです。
 今日、カメラを持って歩いていると、鳥のことをよくご存知の方に出会い、いくつかの名前を教えてもらいました。
 アトリ。スズメよりもやや大きめで、三角形のとんがり頭。大群で移動するそうです。
 黒いマスクのイカル。黒ラインのエナガとネクタイ模様のシジュウカラ。苔をめくって虫やミミズを食べているのはアカハラ。お腹が橙色のジョウビタキ。共に“冬鳥”の代表ツグミの仲間。コゲラなど、キツツキの仲間もいます。もちろん、ヒヨドリやメジロなどは、庭の常連です。
 ちょっと、境内のベンチに座っているだけでも、いろいろな鳥が行き来するのが見られます。名前は知らなくても、その仕草を見ているだけでも楽しめます。
 バードウォッチングもオススメです!


      うれしくなるような色ですね / 見頃にはまだ遠い馬酔木   マウスを載せると写真が変わります
 自坊の前の紅梅が、かなり咲き進んできました。色の乏しい今の時期には、とても人目を惹く色です。また、その隣の白梅も少し遅れてチラホラ咲きになってきました。紅白の梅の揃い咲き、これからが楽しみです。
 本堂北側の馬酔木は、先々週と比べてもそれほど開花が進んでいません。木の高いところで咲いているので、写真に撮ってもこんな程度です。
 でも、他の株の蕾が少しずつ大きくなってきていますので、これからが楽しみです。
 このままあたたかくなってくれると、水仙もよく咲いてくるでしょう。昨年末に植えた鐘楼の回りの水仙も、蕾の上がって来ているものが数株ありました。数年後の鐘楼の回りは、初春の水仙、6月の紫陽花で美しく囲まれているでしょう。
 来週は、もっと「春」をお届けできるでしょうか? また寒さが戻っているかも知れませんね。ご自愛ください。




     春   立   つ   や   雀   の   足   も   あ   た   ゝ   ま   り        椎本才麿