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              散歩にはもってこいの寒の晴れ       マウスを載せれば写真が変わります

 最近は氷の状態で朝の気温がわかります。今朝は薄い氷が張っていました。
 でも、昼間はあたたかい日差しも手伝って、久しぶりに最高気温が10度を越えました。
 最近、週末や休日になると、リュックを背負った中高年の団体が来られることが多くなりました。「歩こう会」のようなグループです。
 今日も数グループがお越しになりましたが、今日歩いておられた方は、さぞかし気持ちがよかったに違いありません。
 ただ、最近の中高年主体の「歩こう会」は、概してあまりマナーがいいとはいえず、ちょっと困ったものです。寺に来られてもトイレを使うだけで、本堂の前を通っても掌を合わせる方はほとんどおられません。それだけならまだいいのですが・・・。
 団体が来られた時以外はとても静かで、日の光を受けた木々の姿が美しく、いつまでもここに座っていたいと思えるような境内でした。


           西山アルプス? / 17日の雪晴れの景色     マウスを載せれば写真が変わります
 朝一番に、カメラを持って本堂の前をうろついていたら、本堂の回廊を掃除をしていた職員さんが、「山がきれいですよ。アルプスのようです」と手招きして教えてくれました。
 本堂の回廊に登って西の山を見てみると、所々に雪が残っていて、どういう具合か、今日は山が高く見えました。「アルプス」というのはちょっと誉め過ぎですが・・・。上手く写りませんでした。
 大晦日の後、今年に入ってからも、3回、雪が積もりました。いまだに、北山や西山には雪が残っています。それどころか、境内の建物の屋根にも、17日に降った雪がまだ残っています。
 17日の雪は、快晴になったこともあって、素晴らしい景色を見せてくれました。でも、もう雪は御免蒙りたいです。
 今年は各地とも大雪で、除雪費用がかさんだり、除雪の事故で亡くなる方も多いとか。境内は積もっても5センチにも満たないことが多いですが、車やバイクで移動するのに大いに支障を来します。
 ‘裏写真’、きれいでしょう!? こんな景色は滅多と見られません。




     行   く   雲   の   くら   き   も   京   の   冬   の   晴         瀧 青佳





          寒肥の穴ぼこ跡 / 赤〜くなってきたもみじの芽   マウスを載せると写真が変わります
 境内のもみじや桜の木の下には、丸い跡形のようなものがあちこちに見られます。何かおわかりになりますか?
 穴を掘って寒肥を施し、また元通りに苔などを貼った跡です。
 寒い時期、植物は休眠しほとんど成長しませんが、あたたかくなると急に動き出します。そのタイミングにあうように、寒い時期に遅効性の肥料を施しておくのです。これが、植物にとっては1年分の元肥えにもなります。
 真如堂の土は赤土で、有機物などが少なく、多くの人の踏圧などもあって、固く締まりすぎている場所もあります。放置すると根が呼吸しづらくなって、樹勢が衰えたりしてしまうこともあるので、毎年この時期に、主に有機肥料や土壌改良材などを施しています。
 もみじの芽も、ひと頃と比べると赤みを帯び、春の準備をいつ始めようかと待ち構えているように見えます。2月になると、根も動き始めます。
 「今年はどんな新緑や紅葉を見せてくれるの? さぁ、元気をいっぱい蓄えてね」というような気持ちで、寒肥作業を見ていました。
 さぁ、ボクも紫陽花などに寒肥をやろうっと!


         馬酔木の花、見っけ! / 紅梅、ほころぶ      マウスを載せると写真が変わります
 馬酔木の梢の先に、開きつつある小さい花を見つけました。今年も、例年、真っ先に花が咲く株の一枝でした。
 先週探した時はまだ一つも咲いていませんでした。動きが乏しいと思っていた今の季節でも、馬酔木はちゃんと開花の準備をしていたのですね。
 どの株なのかは、ボクだけの秘密です。
 自坊の前では早咲きの紅梅が咲き始めました。この紅い花も、冬枯れの境内ではひときわ目をひきます。これからが楽しみです。白梅も一足遅れて咲き出します。
 寒中、境内の木々たちの動きはまるで止まったようにも見えます。更新を終えて、また次の週がやってきても、ほとんど何も変わっていないように思えます。
 でも、こうして、先週は咲いていなかった花が咲き、木の芽が気のせいかも知れませんが少し膨らんだようにも思えたりと、こちら側が‘感度’を上げて見ると、少しずつですが様々な変化に気付きます。冬の間に一所懸命エネルギーをため込もうとしている凄ささえ感じることがあります。
 冬の境内は、植物たちの飾り気を排除した姿に触れることのできる素晴らしい機会です。
 猫たちもお待ちしていますよ!




      げ   ん   ま   ん   の   思   は   ぬ   力   冬   芽   立   つ        大見川久代