9/25版
青い空、キラキラ輝く緑、そよぐ風・・・。日差しはまだ少し強く、空の色も中秋にしては少し濃いような感じでしたが、それがまた今日の景色となっていました。 朝、昼、昼下がり、夕方と境内を散歩しましたが、それぞれの時間に、それぞれの景色が楽しめました。蝶が舞っていたり、トンボがスイスイと飛んでいたり、猫がくつろいでいたり。もちろん、花もいい! 「今日は最高!」って、飛び跳ねたい気持ちでした。 この好天に散策や観光をする人も多く、またお彼岸の墓参をする人と相まって、久々に、境内に人影が絶えることがありませんでした。 それにしても、23日の雨以来、一気に季節が変わりました。もう、半袖ではちょっと肌寒く感じたり、夜、窓を開けて寝ることができなくなったりしました。ほんの数日前のことなのに、あの酷暑の日々が、ずっと昔の出来事のようにも思えてきます。 行 先 ち が ふ 弁 当 四 つ 秋 日 和 松永典子
暑い盛りの昼間は少しも姿を見せなかった猫たちが、また帰ってきました。 つい先日まで、「猫はどこに行ったのですか?」と、何人もの人に聞かれました。ボクは、お盆〜地蔵盆〜お彼岸と、猫の素行を把握するどころではなかったので、「どこに行ったのでしょうねぇ。夕方になると出てきますが…」と答えるだけでした。 本当にどこに身を潜めていたのでしょう? 今日は、ベンチで休憩する人におやつをおねだりしたり、彼方此方でのんびりしたり。思いっきり秋を満喫しているようでした。
例年は、お彼岸になると律儀に咲いてくれる彼岸花も、今年はやや遅れ気味。お彼岸も明日で終わるという今日あたりに、ようやく見頃が近づいてきました。 彼岸花は、気温が下がったのを感知して咲き始めるそうです。いつまでも暑い今年は咲き出し難かったのでしょう。 この花が咲くのはわずか数日。数日で花軸を一気に延ばして、花が咲いたと思えばすぐに散り、花軸も枯れて、しばらくしたら葉が出てきます。本当にあっけないものです。 1日で花が散ってしまうものも少なくはないですが、それ以上に、この花には儚さを感じます。あの強烈な赤ゆえかも知れません。
先日、京都市の観光協会から、「萩の咲き具合はいかがですか?」と電話がかかってきたので、「4分程度でしょうか…」と返事をしましたが、後からよく考えてみると、「咲いている株はもう5分以上のものもあるけれど、まったく蕾のままのものもあるし、平均すると4分には達していないかも…」と思いました。 でも、一番目立つ茶所前はもうすっかり見頃。まぁ、いいでしょう。 桜の開花状況も例年尋ねられますが、満開前は何分と答えるか、人によって様々です。 昨日も、「萩を見に伺います」というツアーから拝観の申し込みがありましたが、正直なところ、真如堂はわざわざ来ていただくほどの萩の名所ではありません。「萩もありますが、朝顔もいいですよ!」と言っておきました。
暑い頃は昼頃で萎れてしまっていた花も、涼しくなって、夕方まで萎まずにいてくれるようになりました。 雨の日以外は、ぜひともご覧いただきたい、秋の花です。雨の日は濡れてうまく開きませんので。 さて、今、境内は桜の葉が毎日たくさん落ちてきて、職員は掃除に追われています。 少雨で木がダメージを受けているためか、葉を落として負担を軽くしようとしているのでしょう。毛虫やイラガが発生して、葉を食べていることも影響しているかも知れません。先日、薬散をしたら、落ちてくる虫のほとんどは毛虫ではなくイラガでした。普通は、桜には毛虫が付くのですが。 「今年の紅葉はどうでしょう?」という質問も、最近、よくされるようになりました。いいか悪いか、今のところわかりません。 ただ、少雨の影響もそれほど顕著ではなく、もみじの葉は意外ときれいなままです。これで台風が来て葉っぱ同士が擦れ合って傷つくことがなければ、葉の形状に問題はありません。後は冷え込みのみ。今年の冬は寒いという予報ですから、案外きれいかも知れませんね。念じて待ちましょう。 中秋の境内へ、ゆったり余裕を持って、おやつやお弁当を持ってお越しくださ〜い! ドングリも落ち始めましたよぉ〜 萩 の 花 尾 花 葛 花 |