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それでも、快晴の日中の太陽はジリジリと照りつけて、最高気温は30度を少し越えます。そろそろ運動会も行われているようで、「観戦する時も水分と塩分の補給を! 熱中症に気をつけて!」という言葉に、まだ暑い日が終わっていないということを、改めて思い知ります。 ミンミン蝉やつくつく法師などの声が、思い出したかのように断続的に聞こえて来ます。夕方になると秋の虫の声が勝るようになり、耳からも秋の深まりを感じるようになりました。 「暑さ寒さも彼岸まで」とは、よく言ったものだと思います。20日は彼岸の入り。22日は中秋の名月。23日は彼岸中日、秋分の日です。
朝のうちは爽やかな気候で、境内を歩いていても気持ちいい感じ。参拝の方はいつもより少し多かった気がします。 お彼岸の墓参を早い目にしようという方もおられ、今日は1日を通じて、普段よりも人影の多い境内でした。 お盆が終わるとすぐにお彼岸ですが、9月の初め頃は、お盆の墓参を遅れてする人と、お彼岸のお参りを早めにされる方がクロスして、「今日はお盆のお参りですか? お彼岸ですか?」とお尋ねしなければならないこともあります。年々、そういう傾向が進んでいる気がします。 お彼岸はもうすぐそこ。こんな秋晴れの日ならお墓参りも気持ちがよさそうと思わせるような、青空が広がる1日でした。 人 間 に 寝 る 楽 し み の 夜 長 か な 青木月斗
他の花などは、気候によって開花が早くなったり遅くなったりするのに、この花だけはどうしてこうもその名前に違うことなく咲いてくれるのでしょう? この花は呼び名が多く、「曼珠沙華」とも呼びますが、韓国では「 彼岸花の葉は花が終わってから出てきて、翌春には枯れます。葉と花は決して会うことはありません。「想思華」は、「花は葉を思い、葉は花を思う」という意味。とてもロマンチックな名前でしょう? 藤袴もゆっくり開花が進んでいます。アサギマダラはまだ飛来してくれません。
今日はいくつの花が咲いているでしょう。「そんなに吸ったら、お腹が膨れて飛べなくなるぞ」と言ってやりたいほど、次から次へと吸い回っていました。フワフワと、本当に優雅な姿でした。 正面参道を上がってこられた時、あるいは本堂から正面参道を下がって行かれる時、この花の前で足を止めない人はいないと言ってもいいほど、今は天空の青色の花が無数に咲いています。多くの人が花の写真を、あるいは前に立って記念写真を撮っておられます。 朝は生き生きした花が、昼には空の青と同化してしまいそうな光景が、夕方には少し萎れ気味ながら傾いていく日に透かした花が見られます。毎日見ていても見飽きない光景です。 いろいろな秋の花が咲いて来ましたが、いまイチオシの花はこのアーリー・ヘブンリーブルーを置いてありません。 見頃はまだまだこれからです。ぜひともご覧ください。 風 に 紛 れ 風 に 現 れ 秋 の 蝶 河野扶美 |