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今日は祇園祭の宵山、明日は山鉾巡行。祇園祭の頃は、夕立がつきものです。昨日までの梅雨の雨とは違う夕立に、季節の移ろいを感じました。 傘マークばかりだった天気予報も、明日からは一転して晴れマークが並んでいます。今日の雷は梅雨の終わりを告げるものだったのかも知れません。 明日の山鉾巡行も、どうやらお天気の心配はなさそうです。暑い暑い都大路を、「動く文化財」が多くの人の歓声を浴びながら進んで行く姿が想像されます。
全国各地で大きな爪痕を残した梅雨末期の雨。京都でも、山沿いの道などが土砂崩れで通行止めになったり、電車の線路が冠水して一時運休になったりしました。 境内の土はもうこれ以上は水を吸えないというほどの飽和状態。どこからともなく水が湧いてきてチョロチョロ流れていたり、至るところに茸が生えていたりと、雨の余波を引きずっています。 気温も34.2度近くまであがり、とにかく蒸し暑く、ジメジメしています。 梅 雨 明 く る 雲 の 饗 宴 賑 か に 遠藤梧逸
紫陽花が咲かないという方が案外多いのですが、原因はほとんどが剪定時期が適切ではなかったため。紫陽花の花芽は今年伸びた枝の先端に付きますので、夏以降に枝を切りますと花芽はできません。 まだ多少は観賞に堪える花を切るのは勿体ない気もしますが、来年の花付きのために、バッサバッサと摘花剪定をしました。 大量の花が地面に落ちていますが、ドライフラワーにするという方などが毎年持って帰られます。切ってからでもお役に立つようでしたら、紫陽花も本望でしょう。 境内のこれからの花の主役は、木槿。そろそろ咲き出しました。 ただ、昨年まで総門前に並んでいた木槿を、冬の間に総門内の駐車場脇に植え替えました。その時、かなり切り詰めましたし、ロケーション的にもあまりよくありません。ただ、今までよりも大きく育てる予定なので、数年後には見事な木槿並木がお目見えするでしょう。
また、今春、楠やウバメガシなどを伐採した後に、百日紅を植えました。高さ3メートルほどのヒョロッとした幼木ですが、今日見たら、たくさん蕾が付いていました。 茨城県から通販で取り寄せた「夏祭り」という品種で、「花の一つ一つが紅に白覆輪で、花穂全体が泡立つようなレース模様になっています。大輪花房がよく目立ち、さわやかな夏の庭の主役にふさわしい美しさです」というもの。何十年かすれば、夏の真如堂の主役になってくれるでしょう。 「数年後」「何十年後」という話ばかりですが、将来の境内を夢に描きつつ、木を切ったり植えたりしている毎日です。 さぁ、夏本番です! 境内に涼みにいらっしゃいませんか? 昼 寝 猫 袋 の 如 く 落 ち て お り 上野 泰 |