６／１７版
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とにかく暑い１日でした。でも、湿度が低くカラッとしていたので、木陰などにいると楽でした。
それに、明日からはずっと傘マークの予報。しばらく青空が見られないかと思うと、貴重なカンカン照りに思えて、ちょっと嬉しくさえ思えました。
明日からは、梅雨らしいお天気。雨も降ってくれないと困ります。木々たちにとっては、今年伸ばした新しい葉や枝に十分な水分を送る大切な時期。「慈雨」でもあるのですから・・・。
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そして、開花から４日目の今日はすでに見頃。咲いたかと思ったら、すぐに結実していく菩提樹。まだ蕾もたくさんありますが、すでに終盤の花もあります。見頃は今週日曜日頃まででしょうか？
境内には菩提樹の開花を待ちわびた人たちがボツボツ来られています。
「この前来たのですが、まだ咲いていなかったので、もう一度見に来ました」という人もたくさんおられました。毎日、「菩提樹は咲いていますか？」という電話が何本もかかってきます。どうしてこんなに人気があるのでしょう？
ボクも、何度も何度も樹下に足を運び、咲き具合を確かめたり、写真を撮ったり、解説をしたりと、かなりの‘菩提樹贔屓’です。‘大好きな花’というよりは、大きく広げた枝いっぱいに何万という花が咲くその壮大さ、荘厳さに感動させられるのです。
カンカン照りの今日は、菩提樹の花の甘い香りが少し薄目。湿気が多いと、かなり離れたところからでも香りに気が付くほど、独特の甘い香りを放ちます。虫もたくさん集まってきています。
花に出会えるのはあと数日。ぜひお越しください。
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例年は菩提樹が咲いて４〜５日経ってから沙羅が咲き出すことが多いのですが、今年は２日遅れ。しばらくは両方一度に見られてお得です！
また、鐘楼の回りなどでは、紫陽花が見頃になってきました。
皆さんからいただいた紫陽花の枝を挿し芽して成育中の小さな株も多いのですが、たくさん花を付けている大株もあります。
境内の紫陽花はほとんどが青色系ですが、もみじや桜の木の緑の梢の下に咲く花は、雨が降って薄暗い日などにはどこか神秘的です。「雨もいいなぁ・・・」と思わせてくれる光景です。
今年も紫陽花の枝を集めています。咲き終わった紫陽花の枝を挿し芽用にお送りください。大きく育てて、境内に植えさせていただきます。
菩 提 樹 の 花 の 樹 海 へ 蜂 放 つ 石 昌子
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書院には東山を借景にした「涅槃の庭」がありますが、それとはまったく趣の違う庭の設計を作庭家の重森千青氏にお願いしました。
今度作る庭は書院と仏殿に挟まれた空間です。仏殿に付いている「四つ目」の家紋をテーマに、葛石で幾何学的に区切ったエリアに、石を配し、苔を貼り、白砂、錆び砂利などを撒いて埋めていきます（うまく説明できませんが…）。
使われる石は境内のあちこちにあったものがほとんどで、寺を造立した時などに地中から出たものでしょう。いわば、「地産地消」？ 「チャート」と呼ばれる、京都ではメジャーな岩石。龍安寺石庭に使われている大小１５の石のうち８つがチャートです。
昨日から石を配置する作業に入り、庭の姿が徐々に見えてきました。もっとも肝心な行程とみえて、植木屋さんもかなりピリピリ。ボクも遠目に進捗状況を観察しています。
毎日、ワクワクしながら進み具合を見ていますが、完成は７月初旬でしょう。すごく楽しみです。
真如堂に見所が一つ増えます。皆さんもぜひご覧になってください。
鬱陶しいとも思える梅雨ですが、梅雨にしかない景色、匂い、音・・・楽しみや新しい発見を探してみましょう！
縁 に 人 皆 庭 に 向 き 夏 衣 星野立子