6/11版 




        雲一つない空 / 緑もすっかり濃くなりました     マウスを載せれば写真が変わります
 真夏のような日射しが照る付ける快晴の日となりました。最高気温は、昨日が32.5度、今日は32度。真夏のような暑さでした。
 屋外では木陰に入っても暑く、自分の体調がおかしくなったのかと疑いましたが、誰に聞いても「暑い」という答えが返ってきたので、本当に暑いのだと納得しました。いきなり真夏。
 でも、この快晴もどうやら明日まで。日曜日からは天気が崩れて、いよいよ梅雨の到来のようです。
 今日は暦の上では「入梅」。近畿の梅雨入りの平年値は6日ですから、1週間遅れということになりそうです。
 これだけカンカン照りが続くと、雨が恋しくなってきます。境内の植物への水やりも、ちょっと大変。いまは大いに梅雨を待ち望む気持ちです。


    「あかん。まだや…」 / 咲いていない菩提樹の前で記念写真   マウスを載せれば写真が変わります
 本堂前の菩提樹がまだ咲きません。今年は、開花がずいぶん遅れています。
 先週のこのページに書かせていただいたように、京都市内の家庭を中心に49万部無料配布されているタウン紙に、真如堂の菩提樹が10日前後に見頃を迎えるという記事が、満開の写真を添えて載りました。
 それ以来、毎日たくさんの方がお越しになり、電話での問い合わせも頻繁。せっかくお越しになった方には、ただただ、「まだ咲いていません。すみません」と、菩提樹に成り代わってお詫びするのみ。
 「いつ咲きますか?」「いつ頃まで見頃ですか?」と聞かれ、「見頃は14日以降でしょうか・・・20日頃までは十分楽しめます」とお答えしているものの・・・困りました。
 菩提樹の花の開花は、気候によって、かなり前後します。今年は約1週間遅れ。ひょっとしたら、すぐそばの沙羅の開花と同時になるかも知れません。
 菩提樹を見に来られるのはうれしいのですが、困ったことに、蕾を取ったり、蕾の付いた枝を手折る人が絶えません。手の届くところの蕾はかなり減ってしまいました。
 「とらないでください」などという札をぶら下げるのも無粋ですし、効果もあまり期待できません。本当に困ったことです。





      菩   提   樹   の   緑   蔭   と   知   り   尊   べ   り          能村登四郎





      爆睡中 / 「それ以上近づかないで!」      マウスを載せると写真が変わります
 猫たちも、この暑さにダレ気味です。涼しそうな場所を探したり、ひんやりする石やコンクリートの上で寝転んでいます。
 本当に気持ちよさそうに寝ているでしょう?
 この雄猫は、数ヶ月前、避妊去勢をするための捕獲檻に入って、冷たい雨の中を1晩中過ごしていました。顔には、何とか脱出しようと試みた時の傷がいっぱいでした。
 今やその傷もすっかり癒えて、悠々とした時間を過ごしています。境内の猫の中で、最もおっとり屋さんで、人なつこい性格です。
 裏写真の子は、‘表’の子供。とても警戒心が強い子です。この子の母親は、まだ避妊手術が終わっていません。子にも増して警戒心が強く、いくらやっても、いまだに捕まりません。



      色づいてきた鐘楼脇の紫陽花 / 早咲き系の額紫陽花   マウスを載せれば写真が変わります
 ダレているのは猫だけではありません。境内のあちこちに植わっている紫陽花も同じ。
 間もなく見頃を迎える紫陽花。大きな葉っぱに大きな蕾。さぞかしたくさんの水を欲しているでしょうに、こう酷暑続きでは堪りません。
 あまりに萎れているものには水やりをしますが、少々水を与えたぐらいでは回復しません。毎朝、朝顔、藤袴、ウツギなどに水やりをするのだけでも大変。水場から遠い紫陽花は、ついつい後回しです。
 雨よ、早く降ってぇ! ただし、雨ばかりでは困りますよ!
 甘い香りが漂い、蜂の羽音が聞こえて来たら、櫨の木が近くにあります。目立たない、ごく地味な花です。皐月も見頃。こちらは、よく目立っています。
 今はとにかく、菩提樹の開花を待ち望むばかりです。正面参道をあがってこられて、どことなく甘い香りを感じられたら、菩提樹開花のメッセージです! お楽しみに!




       紫  陽  花  や   白  よ  り  い  で  し  浅  み  ど  り           渡辺水巴