5/6版
先月末には10度台だった最高気温が、今月に入るなり見る見る上がって、とうとう昨日は30.9度の真夏日。今日は少し下がって28.9度。 ついつい、「暑い」という言葉が口をついて出てしまいました。 境内の新緑は日に日に色を変え、少しずつ色濃くなってきているような気がします。「落ち着いてきている」という表現がふさわしいかも知れません。触れてみても、柔らかかった葉が次第にしっかりとしてきています。 それでも、初めて境内に来られる方には、目にも鮮やかな新緑とうつることは間違いありません。
真如堂はJR東海の「青もみじスタンプラリー」の対象になってはいるのですが、市のキャンペーンのことはつい今まで知りませんでした。 新緑が落ち着いてくる頃になって始まって、7月初旬まで続くとは、「青もみじ」かどうかは大いに疑問。「新緑をご覧になるなら、ぜひ早いうちに!」とお勧めしたいものです。毎日少しずつ濃くなっていき、7月にはすっかり落ち着いたもみじになっていますから。
新しい葉が出てくる代わりに古い葉がたくさん落ちるこの季節は、落ち葉掃除が大変な時期。樫などはどんどん葉を降らせて、いくら掃除をしても甲斐がないほどです。 もみじなどは、紅葉したと喜ばれ、落ち葉さえも情趣深げに見てもらえますが、樫や楠などは芽吹いていることさえ気付いてもらえず、落ち葉は迷惑がられるだけ。同じ木の仲間なのに、ちょっと不公平に思えます。 それぞれのスタイルで春を迎え、初夏へと移ろっていく今は、木々たちのそれぞれが持っている‘営みの工夫’がより鮮明に、おもしろく見えてくる季節です。 初 夏 の 木 々 そ れ ぞ れ の 名 の 眩 し 村上鞆彦
「7匹ぐらいではないですよ」と、「あと、三毛がいるでしょう。それにブサイクな親子がいるでしょう。10匹はいますよ!」と、二人して指折り数えました。 「猫の恋」は春の季語ですが、恋が成就した暁には、約2ヶ月でその‘結晶’が生まれいずることになります。ひょっとして、もうそろそろ? それが恐くて、去年、避妊・去勢した猫は7匹。まだ残っているのです。 どうにか捕まえようと、毎日奮闘していますが、捕まるのはすでに手術済みの子ばかり。先日など、見慣れない猫だと思いきや、何と、狸が入っていました。 今やすっかり真如堂のアイドル的存在の癒し系猫たち。いいのか悪いのか・・・。 境内ではつつじの花が咲いています。開花は例年よりも少し遅めです。 珍しいところではナンジャモンジャ(ヒトツバタゴ)の花が、昨日から咲き出しました。木は本堂裏の薬師堂の左横にありますが、まずおわかりにはならないでしょう。高いところで咲いています。 シャガの花も、境内のあちらこちらで咲いています。 そろそろ毛虫なども出始めています。新しい葉っぱはやわらかくて美味しいのでしょう。お気をつけくださいね! 「青もみじ」の境内へどうぞお越しください! あ ら た う と 青 葉 若 葉 の 日 の 光 松尾芭蕉 |