2/7版
昨日は吹雪いたかと思えば一転晴れるというお天気の繰り返しで、風が非常に強く、体感温度はかなり低いものでした。 「明日は降らないだろうなぁ」と思っていましたが、今朝も起きたら雪景色。でも、参道の石畳の上などにはほとんど積もってなく、今朝のほうが気温が高いことは一目瞭然でした。 雪景色の日曜日とあって、早朝から写真を撮りに来た人の姿が、境内にチラホラ。残念ながら、‘一面の銀世界’というほどの雪景色ではありませんでしたが、昨日に続く貴重な積雪を写そうと急いで駆けつけて来られたのでしょう。 今日は日差しもあって、風もない、穏やかな日和。日なたの雪はあっという間に溶けていきました。本当にはかない雪景色でした。
冬は木の形がよくわかる季節です。葉をすっかり落とし、木の幹や枝が露わになって、それぞれに個性豊かな木の形を見せてくれます。もみじ、かえで、桜、銀杏など、それぞれにこんなに形が違うのかと、改めて驚かされます。また、木の‘年齢’や樹勢によっても、枝振りはずいぶん違います。モノトーンの色合いが、それを余計に強調してくれます。 上を見上げつつ、カメラのファインダー越しに眺めながら、「わぁー カッコイイ!!」「すごい勢いだなぁ」などと感心して、雪の境内を楽しみました。 今日、写真を撮りに来ていた人たちは、どんな写真撮って帰られたのでしょう? 雪の境内に何か心躍るようなものを発見されたでしょうか? 春 の 雪 地 に つ く ま で を 遊 び つ つ 細見綾子
地蔵尊や大日如来、道祖神などがひな壇のように並んだ本堂脇の三界万霊。そこに供えられたわずかな色花や地蔵尊の赤い前掛けが、今日はずいぶん印象深く見えました。 また、その隣に鎮座されている大きな阿弥陀如来の露仏。今日はその御手が、ことさら大きく見え、また結んでおられる印相がとても印象的でした。 雪の中で埋没するものもあれば、こうして普段よりも際立って見えるものもあります。しかもそれは、予期できないことであり、無作為である気がします。天の計らいのようにも思えてきます。
自坊の前の八重の紅梅です。今日は白い綿に覆われて、紅い色も隠れ気味でしたが、昨日の晴れ間には青空に映える花色がずいぶん印象的でした。 先日、北野天満宮の初天神に行き、梅の整枝方法を観察してきました。来年はもう少し姿のいい枝に、花を咲かせたいと思っています。 ‘裏写真’本堂前の手水舎の水鉢です。傾いた光を水面に受けて、キラキラ輝いています。 千両の枝は、お正月らしさを演出するために、昨年末に挿したもので、ずいぶん長持ちしてくれています。 杓が伏せてではなく、横向けに置いてあるのは、ちょっとした演出。伏せておくのはトイレだそうです。最近はアルミなどの杓が多いですから、横向けに置くのはちょっと難しいですね。 共に、少しずつ春が近づいていることが伺える写真です。朝も早く明るくなり、夕方は暮れるのが遅くなってきました。まだまだ寒いですが、今日の雪も春への布石と思えば、余計にうれしくなってきます。 さぁ、次はどんな‘春’が待ち受けているでしょうね! 春 立 つ と 古 き 言 葉 の 韻 よ し 後藤夜半 |