12/4版
今朝は、濡れて石畳に張り付いた落ち葉の掃除に一苦労しました。 濡れた落ち葉は滑りやすく、昨日は参道を車が上がって来られないこともしばしば。事故が起きては大変と、朝一番に、ボクは石畳などの参道を、職員さんには車道をブロアーで掃除をしてもらいました。 ところが、今朝、危惧していた事故が起きてしまいました。落ち葉を掃除して自坊に帰ってきたら、いつも境内に散歩に来られている方が門前で転倒されて、頭から出血されていました。「大丈夫、大丈夫」と振り切るように帰って行かれましたが・・・。 先週も救急車を呼ぶ事故が起きました。紅葉に目を奪われ足元への注意が疎かになると、本当に危ないのです。 明日も雨。本当に心配です。
今年の紅葉は決してよくありませんでした。この頃、毎年、そんなことを言っています。 今年の紅葉を振り返ると、11月初旬の冷え込みで一部の木はフライング気味に一気に紅葉して散っていきました。「えー、今年は早いなぁ」と思うほどでした。 しばらく中休みがあって、25日過ぎ頃に、紅葉の第2波のピークがやってきました。 3〜4日は「綺麗だなぁ」と思いましたがそれも長くは続かず、色が冴え切らないままだったり、朱色や黄色にしかならなかったり、縮れたりで、‘夢半ば’にしていつもよりも早めに終焉を迎えつつある感じです。
それでも、初めて来られた方などは、「わぁ きれい!」と歓声を上げておられます。今日は雨の助けもあって、少しきれいに見えました。喜んでくださるのは嬉しいのですが、「本当にきれいな年は、こんなもんじゃないんですよぉー」と、複雑な心境です。 紅葉の人出もこの日曜日まで。月曜日からは、境内一円から落ち葉掃除のブロアのエンジン音が聞こえて来そうです。 考 え て い る と 年 寄 る 片 時 雨 池田澄子
木に付いている葉よりも、濡れて落ちている葉のほうがきれいに見えることが多い日でした。 朝や夕方近くの角度のある日の光に照らされた落ち葉は、魔法を掛けるがごとく、いきいきと紅く輝き出します。 「落ち葉の写真を撮るなんて、そろそろ静かな真如堂が戻ってくるなぁ」と感じる瞬間でした。 今年もたくさんの方が、遠近を問わずお訪ねくださいました。紅葉の時期は、普段静かな真如堂にとっては‘お祭り騒ぎ’のような特殊な時間です。来週からは、次第に落ち着きのある境内になっていくでしょう。華やかさはなくなりますが、そんな真如堂のほうがボクは好きです。 地 の 温 み 空 の ぬ く み の 落 葉 か な 吉田鴻司 |