11/26版
今日は紅葉を見るには最高の日。平日にもかかわらず、境内にはたくさんの人がお越しになりました。 人数では連休には及ばないものの、団体数は連休よりもかえって多いかと思うほど。混雑する連休を避けて、旅程を組まれたのでしょう。紅葉も、連休頃よりはずっと綺麗。道も空いています。‘Good Choice’です。 今日は写真を撮っていても、「おお!」「わぁー 綺麗!」と心が躍りました。紅葉が綺麗だと思ったのは、今年初めて。せっかく新しいカメラを買ったものの、使い方をまったくマスターせず、宝の持ち腐れ。それでも、フルオートのカメラとは違った‘撮る楽しみ’を味わえました。
今日は、「あっ、主役が交代したんだ」と、はっきりわかりました。 本堂前の花の木やもみじは、今年は精彩を欠いていました。茶色っぽかったり、縮れていたりで、初めて訪れた人の目には綺麗と写っても、毎年見慣れているボクの目にはとても満足出来る紅葉ではありませんでした。 主役が交代したのは今日。日差しを受けて、本堂裏や三重塔西の紅葉が、一気に綺麗に見えてきました。 本堂裏や三重塔西の紅葉が、今年特に綺麗なわけではありません。むしろ、それほど出来がいいとは思えません。しかし、あまりにも不出来だった本堂前に比べると数段美しく、これからもっと色が冴えてくるかも知れません。
「オススメできない状態で終わってしまったらどうしよう・・・」と思っていましたが、これでまずは一安心です。 お天気のいい、晴れた日にお越しになった人は幸せです。曇りの日とはまるで色が違います。また、晴れた日でも、時間によって日の当たり具合がぜんぜん違うので、朝に綺麗な場所、夕方がいい場所など、様々です。また、それぞれの木によって、紅葉の盛りは微妙に違います。 本当に綺麗な紅葉との出会いは、それらすべてが揃ってこそ見られる、千載一遇の、二度とないものです。そう考えると、赤や黄に輝くもみじ葉が、実に有り難く思えてきます。 御 仏 を ふ か く 蔵 し て 紅 葉 晴 今瀬剛一
もみじが黄色くなるか赤くなるかは、葉に蓄えられた糖分から、アントシアニンという赤い色素が作られるか、カルチノイドという黄色い色素が作られるかによるそうですが、 この場所のもみじは、背が高く、黄色くなるのが特徴です。 西向きのやや斜面に生えているので、最も美しくなるのは日の傾いた頃。晴れた日の夕方近くなどは、黄金色に輝くもみじが空を覆い、ついつい見とれてしまいます。 本堂裏も三重塔の西側も、見頃はここ1週間〜10日。今年は紅葉の終焉が早そうです。 さぁ、お早目にお越しくださいね! 歩 き ま は れ ば た ま し ひ 揺 ら ぐ 紅 葉 山 本郷をさむ |