10/23版
今日は暦の上では「霜降」。でも、寒くもなく、暑くもなく、本当にすがすがしく気持ちのいいお天気。来客と室内で打ち合わせをしながら、「勿体ないですねぇ」とこぼしていました。 お天気がいいと、境内の景色がなおさら美しく見えます。 緑はますます緑に、少々くすんだ赤は真っ赤に、‘女優ライト’を浴びているかのように、みんな輝いて見えました。今日、境内にお越しになった方は儲けものでした。 そんな景色を見て、「あっ、もうこんなに紅葉が進んでいるんだぁ」と、改めて感じました。 桜の紅葉はピークを過ぎ、枝に残っている葉がだんだん少なくなってきました。もみじやカエデは、木や枝によっては色が変わって来ています。真っ赤でなくても、緑の中に黄や赤が見えるのも美しいものです。 今日一番の紅葉は、百日紅ではないでしょうか。少し褐色を帯びた赤が、日の光を浴びて、得も言われぬほど美しく輝いて見えました。
紅葉が早い遅いは、なかなか当たりません。それほど広くもない真如堂の境内でさえ、場所によって紅葉の進み具合が違います。 染井吉野なら、境内の中で開花時期にそれほどの差は出ませんし、今が満開という‘評価’も付けやすいでしょう。でも、紅葉は、たとえ葉が赤く染まったとしても、どこまで澄んだ赤になり、どの時点をピークととらえるかは、かなり難しい気がします。 「紅葉はいつがいいですか?」という電話が、毎日かかってきます。でも、今日の紅葉も素晴らしく綺麗でしたし、1ヶ月後には1ヶ月後の紅葉があるでしょう。11月初めから12月初旬まで、境内のそれぞれの場所で、その日その日の紅葉をお楽しみください。何度もお越しになると、紅葉の移り変わりや、それぞれの場所のピークがわかって、なお一層楽しめます。落ち葉の季節も、また趣が深いです。 階 段 は 二 段 飛 ば し で い わ し 雲 津田このみ
以前、吉祥院では自由にご覧いただいていましたが、こちらは有料拝観コースの中なので、本堂の受付を通って来ていただかないと見られません。 重陽の節句は9月9日。旧暦の9月9日は、今月26日です。季節の行事は、やっぱり旧暦ですね。 千両、 ここ数日、夕焼けがとても綺麗です。日の短かさが、晩秋から初冬への移ろいを感じさせます。 この素晴らしい季節、ぜひどこかへお出かけください! もちろん、真如堂へもお越しください! 振 り 向 い て 野 菊 の 道 を 折 り た た む 小枝恵美子 |