9/11版
境内の様子はそれほど一気には変わりませんが、入道雲に取って代わった、いかにも清々しい、秋らしい雲が本堂の大屋根の上に高く輝き、日陰のベンチで本など読むには最適。萩の花も少しずつ咲いてきて、秋の風情を楽しませてくれています。 もみじやカエデも木によっては少し枝先の色が変わってきています。これを見て、「ほら、もう紅葉してきてるわ!」と喜んでおられる方もおられますが、実は、ボクは毎日心配でなりません。 上の‘裏写真’をご覧ください。萩が咲き、散策のご婦人はまだ強い日差しを避けるために日傘を差しておられます。萩の手前や横の石畳の目地の土は乾ききって埃っぽくなっています。ご婦人の上のもみじの枝先は、少し赤くなっています。秋の風情を写したように見える写真ですが、実は今の境内をよく表しています。
弱った木々の葉は一気に黄色や赤くなって、「助けて!」とSOSを送っていますが、もう手の着けようがありません。紅葉のメインとなるもみじの古木などにはバケツで何杯も水を与えていますが、地表が濡れた程度。根まで届いているとは思えません。 自坊の新しく作った庭には、毎朝2時間ぐらいかけて、水を撒いています。ホースの先を木の根っこ辺りに置いて30分ほど水を出しっぱなしにし、また場所を変えて30分というように、た〜っぷり水をやっています。井戸水なので電気代だけで済んでいますが・・・。 週間予報ではずっと雨が降る気配はなく、すっかり落胆していましたが、今朝の予報では、ひょっとしたら明日は雨! 「南東の風 後 西の風 雨 朝晩 くもり 所により 昼前 から 夕方 雷 を伴う」 天気予報が糠喜びだったことがこの夏には何回もあったので、信じるのもほどほどにしておきますが、雨と聞いただけで小躍りしそうです。 雨、降ってぇ〜 松 杉 も 拝 め と 晴 る る 秋 の 雲 向井去来
木槿はもうそろそろ終わりですが、百日紅は今頃になって色が濃く鮮やかになってきたように思います。でも、秋色の空にはあまり似合いません。 茶所前の西洋朝顔は、青と白の絞りを主に、赤紫、紫も咲いています。青一色と青と白の絞りを咲かせる予定でしたのに、どうしたことか・・・。屋根に近い上のほうはいっぱい咲いていますが、下のほうはわずか。今年はちょっと失敗です。 でも、見頃は涼しくなったこれからです。もっともっと青が咲き出してくれるといいのですが。 萩は西洋朝顔の前の株が一番早く咲き出して、今は5分咲。続いて塔の南側、本堂の南側はまだわずかにほころんできた程度です。萩の見頃はお彼岸の頃。 茶所前では、しばらく西洋朝顔と萩の共演が楽しめます。
手の届く下の方の枝に付いていた実は、もうほとんどありません。見かけた人が取っていくのです。容器を持参していっぱい取っていく人や枝ごと折って持ち去るようなひどい人も中にはいます。菩提樹もかわいそうです。 「ひょっとして、もうそろそろ・・・」と思いつき、本堂の南側の三界萬霊の石仏のところに小走りで向かいました。ボクが「大砲どんぐり」と呼んでいるマテバシイの実がもうそろそろ落ちているのではないかと気になったのです。 案の定、落ちていました! これを見ると、一つ残らず拾わずにはいられないのがボクの癖。今日の収穫は5つ。時にはズボンのポケットからこぼれ落ちるほど、これから毎朝拾い続けると、12月頃にはバケツ半分ぐらいの量になります。それをどうするかって? 本堂に置いて、欲しい人にさしあげたり、笛などのどんぐり細工を作ったりと、いろいろ楽しめるのですよ! でも、最後は残って虫がついたり・・・。 秋が深まり、また楽しみが増えてきて、ワクワクします。皆さんも、身近で秋の楽しみを見つけてみてください。 新しいデジカメを買いました。まだ使い方がよくわかりませんが、手探り状態で今週からデビューです! ま た 拾 ふ 団 栗 拾 っ て だ う す る の 高澤良一 |