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         桜黄葉積もる夕暮れの正面参道 / 木漏れ日     マウスを載せれば写真が変わります
 曇り時々晴れの蒸し暑い1日でした。最高気温は31.6度と平年並み。京都の最高気温の平均値が30度を下回るのは9月10日頃。まだまだ暑さは続きます。
 それでも、夜はかなり寝苦しくなくなりました。それだけでも大助かり。窓を閉めて、布団をかけて寝ないと涼しすぎる日もあって、確実に季節が変化していることを感じます。
 境内では、桜の落ち葉が季節の移り変わりを告げています。
 数日前から、黄色くなった桜の落ち葉が急に増えました。せっかく掃除をしてもすぐにまた落ち葉だらけになって、まるで掃除をしてないように見えてしまいます。「○時○分に掃除をしました」という札を出したいぐらいです。
 桜の落ち葉は、もっと季節が進むと、黄色から橙色、そして赤へと変化していきます。12月頃まではずっと落葉し続ける、掃除人泣かせの桜落ち葉です。
 今年は、なかなか梅雨が明けず、雨が多くて日照時間が少なかったですが、少し前から急に少雨になったように思います。桜の落ち葉や黄葉も、その影響が出ているのかも知れません。
 もみじも葉先が少し縮れたり、葉全体が紅くなってきたりしている木が目立ってきました。紅葉期でもないのに葉が赤くなるのは、危険信号です。
 それほど雨が降っていないという印象はないのですが、木が満足するほどは降っていないのかも知れません。「今までいっぱい水をくれたのに、今ごろになって干上がらせるつもりなの!?」という木々の悲鳴が聞こえてきそうです。


             2人連れ2組 / 2匹連れ1組       マウスを載せれば写真が変わります
 8月最後の日曜日。でも、夏休み最後の日曜日ではありません。2学期制を実施している京都の小中学校の多くでは、24・25日頃からすでに学校が始まっています。最近は境内で子供が遊ぶ姿を見ることも少なくなりましたが、8月最後の日曜日の今日は、小学生の姿をひとりも見ませんでした。
 ランニングシャツに半ズボン、麦わら帽子をかぶって、虫取り網を持っている、真っ黒に日焼けをした子供というのは、もうすっかり過去の姿になってしまいました。
 大学生はまだ夏休みなのでしょう、それらしき人が何人か境内を訪れてくださいました。
 今日は某ホテルが企画した団体もお越しになりました。内容を見ると、高級料亭に行ったり、特別な企画があったりと、かなりお高い感じ。時間とお金がある、ご高齢の方を中心としたツアーのようでした。
 「もう、一通り京都を回られた方ばかりなので、あまり行かれたことのないところを」というホテル側の説明でしたが、何もない、ただ蒸し暑いだけの京都にお越しいただいても、印象が悪くなるだけではないだろうかと危惧しました。
 普段よりは少し人の多い、日曜日の境内でした。




      木  漏  れ  日  と  い  へ  ど  溢  る  る  秋  の  道          兵頭幸久






              自坊の庭の萩 / 玉紫陽花       マウスを載せると写真が変わります
 萩の花が咲き出しました。といっても、自坊の庭で。
 今年作ったばかりの庭に、今年植え付けた萩なので、「これはちょっと早咲きの萩なのかなぁ」と思っていたら、茶所前の朝顔の脇の萩の株にも、1〜2輪の花が咲いていました。
 今年は、萩の開花が少し早いのかも知れません。
 同じく、自坊の庭では、少し前から玉紫陽花が咲いています。蕾がまん丸い「玉」のようなところから、その名があります。
 珍しい花ですが、少し前に園芸店で、「タマアジサイ」と表示されているものを見つけました。蕾はまん丸でしたが、花や葉は少し違いました。
 調べてみましたが、おそらく「ヨウラクタマアジサイ」でしょう。漢字では「瓔珞玉紫陽花」と書くはずです。
 「瓔珞」とは、仏像の装身具、あるいはお堂や仏壇などの天井から吊下げる荘厳具ですが、この玉紫陽花の花が、美しい瓔珞を連想させる形をしているのでしょう。自坊の玉紫陽花は写真の通り。可憐さとか美しさでは、少しひけを取るかも知れません。
 境内では、木槿がまだまだ見頃です。水引草なども咲き始めました。茶所前の朝顔はこれからが最盛期です。
 残暑厳しい頃ですが、境内は街中よりも少し秋の気配が漂い、時おり涼風が吹く時もあります。ぜひ、お訪ねください。
 9月1日は「二百十日」。暦通り、台風が来てしまいました。お気を付けください。




      夏   萩   を   見   知   ら   ぬ   人   と   讃   へ   け   り          都筑智子