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          木槿咲く境内 / 「溶けちゃうぞ!」        マウスを載せれば写真が変わります
 昨日まで5日連続して雨を観測していましたが、今日は雨の心配もなく、梅雨の晴れ間が広がりました。
 晴れている割にはさほど暑くなく、最高気温は29.3度。湿気もそれほど高くない感じの、過ごしやすい日でした。
 週間予報を見ると、向こう1週間のほとんどの日に、傘マークが付いています。梅雨も後半戦。6月の西日本は、高温少雨だったようですが、そろそろ梅雨も本領発揮というところでしょうか?
 晴れの土曜日とあって、境内を行く人はいつもより多目。女性の多くは日傘を差しておられました。
 「早くしないと、溶けるぞぉー」という声が、石段の下の方から聞こえて来ました。しばらくして声の方角を見ると、父子3人連れが木陰の石段に並んで座り、氷菓を食べておられました。さぞかし美味しかったでしょう。


       靴の主はどんな人? / さわやかな夏木立   マウスを載せれば写真が変わります
 晴れの恩恵をいただいて、もみじの葉がとても美しく見えました。もちろん新緑の頃には及びませんが、今の時期にしては飛びっきり上等な緑でした。
 本堂の靴脱ぎのところに、靴が3足。靴の主の姿は見えません。
 「お父さんと、娘と、お兄ちゃんかな? ご夫婦と娘さんかな?」と、靴を見ながらしばらく想像を楽しみました。靴から主を想像する‘遊び’は、なかなか面白いものです。
 本堂前の菩提樹や沙羅の花ももう終わり、人がたむろする光景も見られなくなりました。
 静かな梅雨の晴れ間の境内でした。




      若   き   父   な   り    緑   陰   の   匂   ひ   し   て           岩田由美






      紫陽花と石観音 / 金の花降る  マウスを載せると写真が変わります
 木槿むくげの花が次々と咲き出してきました。朝咲いて夕方には萎む1日花ですが、実は翌朝にまた開き、一重のもので2〜3日、八重の長く咲くものでは2週間くらいも一輪の花が楽しめるそうです。これから9月頃まで、暑い夏を彩ってくれる、有り難い花です。
 紫陽花は、晩熟の種類が咲きだし、そろそろ終盤期を迎えようとしています。今年の紫陽花は、どこか精彩を欠いたような気がしています。去年、あまり手をかけなかったからかも知れません。植物を見て我が振りを顧みる。何だか自分を映す鏡のようにも思えます。
 自坊の‘Golden rain tree’こと栴檀葉せんだんばの菩提樹(モクゲンジ)の花がの粕が、ここ2週間ほど、ずっと降り続けています。緑の苔の上に落ちた黄色い花粕はとても綺麗です。この花もそろそろ終盤です。
 目立ちませんが、足元では龍の髭の薄紫の小さな花が咲いています。‘髭’に隠れていてなかなか見えませんが、いまが花盛り。千両の花もそろそろ咲き出そうとしています。ともに地味な花で、梅雨にはピッタリのようにも思えます。
 京都はこれから蒸し暑さの極みに向かいます。そして、祇園祭色を日ごとに深めていきます。




    意  に  満  た  ず  し  て  紫  陽  花  も  色  褪  せ  き         千代田葛彦