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寒の内の今の季節に、上着がなくても寒くはないのが不思議なくらい。昨日もやはりあたたかく、バイクで走っているのも苦ではありませんでした。 午後からは予報通りの雨。次第に雨脚も強くなって、風も出てきました。 今夜の降水確率は100%。雨音を聞いていると、かなりの本降りです。雨はさらに強くなって、低気圧の発達に伴って、荒れた天気になるとか。あたたかさも束の間。一転して寒い日が訪れるようです。 でも、その寒さも何となく「待ってました!」という感じがします。節分の頃には寒さが厳しくなって、雪が降ったりするのが常。ボクは、「節分=雪」と連想してしまいます。この寒さは春の訪れを呼ぶ寒さ、荒れた天気のような気がして、決して嫌ではありません。むしろ、「春が近付いてくる」とうれしくさえ思えてきます。
ぐるっと一回りしてみましたが、境内の景色や様子は先週と変わりなし。 職員さんに、「なーんにも撮るものないでしょう?」と言われました。職員は毎日境内の掃除をしていますから、季節が移り変わる様子はよく知っています。 「そうやねぇ、なーんもないねぇ。猫だけかなぁ」と答えてもう1周しましたが、やはりめぼしい被写体はありませんでした。更新泣かせの季節です。 秋のような大混雑は困りますが、こんなに来て下さる人がいないのでは、お寺の‘経済’も大変。修理代もかさむし、人件費も・・・。それでも、決して積極的なPRをしないのが、いかにも真如堂らしいところです。 山 眠 る 山 の 寝 言 を 聞 か む か な 多田智満子
撫でても逃げない野良猫らしからぬ素振りも見せる子もいますし、数匹がボランティアによって去勢されたせいか、争い事も起きなくなりました。一番若い子は最近木登りを覚えたらしく、高みの見物を決め込んでいました。猫の世界も日々移ろっています。 4匹が‘アジト’の茶所に集まってのんびり過ごしている様子は、まこと癒し系。他にも、単独行動をしている猫や、別のグループを形成している猫など、合計10匹近い猫が境内に出入りしています。 冬の厳しさももうあとわずか。猫たちも春の訪れを待っているでしょう。
話は変わりますが、今日の夕方のニュースが、哲学の道の「関雪桜(染井吉野)」が老齢で弱っているのを、京都市がクローン苗木で再生する作業を始めたと報じていました。 種の出来ない染井吉野は、もともと挿し芽や接ぎ木でしか増やせません。今度も、現存する関雪桜の枝を大島桜の台木に接ぎ木するという従来の手法なのに、どうしてあえて「クローン」というのか? 発表するほうもほうならば、鵜呑みに伝えるほうもいい加減。ボクはテレビの前で何度も突っ込みました。まぁ、いいのですが・・・。 自坊では水仙が満開です。蝋梅も実によく香り立ち、その香りに誘われて近付きたくなってしまいます。紅梅に続き白梅も咲き出しました。 立春までもう秒読み段階。1月も明日で終わりです。 それにしても、今夜はよく降ります。春を呼ぶ雨、どんどん降っておくれ! 明日の朝は、境内を見回らなくちゃ! 過 ぎ て 行 く 日 を 惜 し み つ つ 春 を 待 つ 高浜虚子 |