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今朝の最低気温は7.5度。なんと、4月上旬並みです。昼間は曇りがちでしたが、体感するよりも気温は上がっていたようで、12.5度と3月上旬並みでした。 ところが、夜になると、この冬最強の寒気が押し寄せて、一気に寒くなってくるとか。土曜日は冷たい風が吹いて雪が舞い、極寒の週末になるそうです。 でも、「今が一番寒い時」と、迎えるこちらも覚悟はできています。「あと2週間もすれば少しずつ寒さも弛み、春に向かう気配が漂ってくる」と思うと、寒さは春を迎えるための通過点と思えて、かえって嬉しくなってきたりします。雪が降ってくれれば、なおうれしくなるかも知れません。 「冬はつとめて。雪の降りたるはいふべきにもあらず、霜のいと白きも、またさらでもいと寒きに、火など急ぎおこして、炭もて渡るもいとつきづきし」。厳寒の景色の中にも‘情趣’見つけ出すことができれば、寒さも厭うべきものではなくなるでしょう。
とはいえ、夏向きに立てられた寝殿造りは板敷き。しかも、冬でさえ男女ともに素足で、暖房といえば炭程度。冬の寒さは身にしみたはずです。昔の人々は、今の人よりも寒さに強かったのは確実です。 季節の移ろいを敏感に感じ取る‘センサー’も、私たちよりもずっと発達していたに違いありません。 雨上がりの朝、久々にゆっくり境内を散歩して、隣の寺まで足を伸ばしました。 もみじの枝先が、心なしか赤みを増し、先っぽの葉芽が少し大きくなっているように思いました。 自坊の前では紅梅が咲いていますが、その隣の白梅も咲き出しました。「墓地の梅はどうだろう?」と見に行きましたが、まだ咲いていませんでした。 でも、正月に風邪を引いて以後休んでいた朝の散歩を復活させようという気になりました。きっと、数日に1つは、「春」を見つけられそうです。 探 梅 や 枝 の さ き な る 梅 の 花 高野素十
20本ほどある馬酔木の中でも、毎年一番最初に咲く木は決まっています。そして、そのことを知っているのは、おそらくボクひとり。 この写真をご覧になって、馬酔木の花を見たいとお越しになっても、おそらく花は見つけられないでしょう。それほどひっそり、静かに咲いているのです。 日の光にキラリと輝くフォトジェニックな「竜の玉」はないだろうかと探していて、 鳥たちの囀りもずいぶんにぎやかになってきました。立春はまだですが、植物や動物たちは季節の移ろいをいち早く察知して、動き始めているように思えました。 ボクも、今日は「ビビビ!」と感じましたよ!! 日 脚 伸 ぶ と い へ ば 大 き く う な づ き て 京極杞陽 |