11/14版
一昨日・昨日は、雲一つない快晴。今日もまずまずの晴天。昼間は少し動くと汗ばむほど。夜はお月さんが大きく綺麗に見えました。 快晴の日は、紅葉が一段ときれいに見えます。 朝の光が、東山を越して境内に差してくるのは8時前。まだ細切れの光です。9時過ぎ頃になると、境内にもようやく光が満ちてきます。 でも、斜めに差してくる朝の光は、昼の光のように満遍なく照らすのではなく、明るくする場所、しない場所をはっきりと区別し、大きな本堂に遮られている場所に日が差してくるのは、それからもう数時間してからです。 紅葉が美しく見える場所も、見え方も、時間を追って目まぐるしく変わっていきます。 紅葉は‘生き物’です。さっきまで綺麗だとは思わなかった場所でハッとするような紅葉に出会ったり、写真を撮ろうとカメラを取りに行っている間にもう様子が変わっていたりと、一瞬一瞬に景色は変わっていきます。
そんなツアー客を見ていると、時々、気の毒に思えてきます。混んでいる紅葉期の京都、スケジュール通りには回れません。「お急ぎください」と急かされながら参道を息絶え絶えに登り、やっと境内に着いたかと思うと、あっという間に集合時間。せっかく登った坂を下って、また次の場所に向かわれます。 「ボクなら、あんなツアーには絶対に参加しない」と、いつも思います。 今日も、朝、境内を歩いて、「わぁー!」と思うような場所に巡り会いました。昼も思わず立ち止まってしまう景色と出会いました。夕方も、本堂から西を向いて夕陽に透かされるもみじを見て、「ほんまにきれいやなぁ」と思わず呟いてしまいました。 本当に紅葉をお楽しみになりたいのなら、急ぎ足は御法度。晴れた日に、お弁当持ちでゆっくりお越しください。 障 子 し め て 四 方 の 紅 葉 を 感 じ を り 星野立子
今年の紅葉は遅いと予測されていましたが、むしろ早いのではないでしょうか。ここ数日でどんどん色付いてきました。 木によっても違いますが、本堂前のもみじの紅葉は3〜4分。早い木はもうピーク。本堂南側や裏側では1〜2分というところでしょうか。 手水舎脇に立つ、境内の紅葉のバロメーターともいえる「花の木」やカエデ類は盛りを過ぎ、盛んに葉を散らしています。カエデ類はそこそこの色付きでした。 この調子では、もみじの紅葉のピークは11月25日ぐらい、本堂裏は12月5日ぐらいではないでしょうか。 もみじの枝に種がいっぱい付いて見苦しくなってしまった去年は、「今年はダメです」と言わざるを得ませんでしたが、今年は久々に美しい紅葉に出会えそう。思わず、「今年はいいですよ」と自慢してしまいます。 ウキウキ、ワクワク、皆さんもご一緒にどうぞ!
また、「三脚・一脚禁止」の効果も大きく、今までのように傍若無人な振る舞いをする写真愛好家が影を潜めました。これまた、ゆっくりを紅葉を楽しんでいただくためには大成功のようです。 紅葉見物の人のピークは来週の連休。京都はどこへ行っても大混雑。もちろん普段はひっそりしている真如堂の境内も、驚くほどの人・人・人。いつものようには‘ゆっくり’していただけないかも知れませんが、去年よりはきっと快適です。
かつてはこの頃に紅葉のピークを迎えていましたが、最近では11月末になりました。以前は、法要をしていると足袋の底から寒さが伝わって来たこともあったのに、最近では汗をかく年さえあるのですから、遅れても当然でしょう。 落ち葉掃除が日課になってきました。毎日毎日落ちてくる葉っぱの掃除も、結構楽しいものです。 紅葉を愛で、落ち葉を掃除する。季節の移ろいを味わえる環境にいることを有り難く思います。南天や千両が鮮やかに色付いてくるのにも、本格的な冬の訪れを感じます。 紅葉を見においでください。赤や黄に色付いた木々の下で深呼吸をして、大きな自然の営みを実感してみてください。きっと幸せな気分になれますよ。 歩 き ま は れ ば た ま し ひ 揺 ら ぐ 紅 葉 山 本郷をさむ |