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          晴れた日はこのアングル / 夕刻のジョギング    マウスを載せれば写真が変わります
 日の出が遅くなると共に、境内に朝日が差してくるのも遅くなりました。
 天気予報では「晴れ」と告げているものの、晴天を思わせるような陽の光が差さないと思っていたら、急に部屋の中が明るくなって、空を仰がなくても快晴だとわかるようになりました。
 境内はまさにピ−カン。眩しいばかりです。
 犬の散歩をしていた老人と好天を共感する言葉を交わし、天の恵みを享受しました。
 本堂前の新しい白砂の半分には本堂の大屋根の影が映っていました。残りの半分には朝日が当たって、やや青みがかって見えていました。砂そのものが青みを帯びているのでしょうか。それとも空の色を映しているのでしょうか。その向こうの、赤みがかってきた花の木とは対照的に見えました。
 今日の最高気温は25.1度。夏日でした。


      まだ真っ青な本堂裏 / 静かなるカエデの落葉    マウスを載せれば写真が変わります
 一時はいっぱい落ちてきていたギンナンも、もう峠を越しました。マテバシイはもうほとんど落ち尽くしました。どんぐりの落実がいまは盛んです。
 境内の木々の色はゆっくりと変わってきていますが、実が落ちるのに比べて、葉の色の変化は少しわかりにくいものです。もちろん、新緑の頃と比べると明らかに色は違っていますが、鮮やかだった緑が少しくすんだようになって、やがて紅く染まっていく。その過程はなかなか微妙です。
 でも、朝日や夕陽に透かしてみた時、「あっ、違ってきた!」と確信する瞬間があります。まだ変わっていないと思っていた葉に、紅葉の微妙な兆しが見えたりすることもあります。
 くだんの犬の散歩の老人が、「このもみじの枝振りは見事でしょう! 低い位置からこんなに枝分かれしています。また、この木の紅葉が素晴らしいんですわ」と、道端のもみじを誉め始めました。ボクがまったく気にも留めていなかった‘普通の’木だったので、とても意外でした。と同時に、「この木にもファンがいたんだ」と、何だか嬉しくなりました。




       天   高   く    わ   れ   を   支   ふ   る   足   二   本        安済久美子






       夕刻の正面参道 / 触れば少し冷ややかな露仏  マウスを載せると写真が変わります
 紅葉の時期の準備を始めました。
 今年は、一般の観光車両が境内に入るのをお断りすることにしました。
 ただでさえ人でごった返す境内。事故が起きるのも心配です。また、たくさん来る車を受けれるだけのスペースは境内にはなく、駐車待ちの車の列は近隣に多大な迷惑をお掛けしています。中途半端に駐車できるよりも、全面的にできないほうが、トラブルが回避できます。
 紅葉期の観光は、ぜひとも公共交通機関をお使いください。
 また、今期からは境内全域で、時間を問わず、三脚・一脚の使用をお断りすることにしました。
 このページでも何度か書きましたが、一部のアマチュアカメラマンのマナーの悪さには毎年閉口させられます。三脚を立てて長時間同じ場所を占領し、「そこ、どいてください!」と人払いまでして、目的の被写体を狙い続けます。参道であろうと、人の邪魔になっていようとお構いなし。多くは初老以上の方です。
 多くの人に、少しでもゆっくり紅葉を楽しんでいただくために実施する、一般車両の境内進入や三脚の使用禁止です。ご理解とご協力をお願いします。


       好っきやなぁー 貴船菊 / 側よりも蕎麦?    マウスを載せれば写真が変わります
 今日の写真の多くは、友人から貰い受けたデジタル一眼レフでとりました。マニュアルもまったく読まずに、行き当たりばったりで撮った写真の多くは、露出不足やオーバーで、ボツ! 大変・・・。
 花の写真もちょっとピンぼけながら、そこはご愛敬!
 貴船菊(秋明菊)の季節となりました。今年は貴船菊も不調のようで、花の数がうんと少な目です。ギンナンは大豊作なのですが・・・。
 蕎麦の花も気が付かない間に満開になっていました。最近は眼鏡をかけないとこの花の美しさを堪能できなくなってしまったのが残念ですが、小さくて実に可憐な花です。いずれも自坊の前庭に咲いています。
 ヘブンリーブルーはまだまだ健在! 初霜が降りるまで咲き続けると聞きますが、京都の平年の初霜は11月15日。いくらなんでもそこまでは・・・。紅葉と朝顔、両方見られたらいいですねぇ・・・ちょっと違和感ありますが。
 しばらくはお天気が続きそうです。ぜひとも、深まりつつある秋を満喫しにいらしてください!




       菊   の   香   や    垣   の   裾   に   も   貴   船   菊       水原秋桜子