9/12版
こんな日は境内を訪れる人もわずか。というよりも、紅葉期以外はほぼ毎日閑散としている境内。 今日、一番境内に人が多かったのは、夕方の犬の散歩時でした。隣寺が犬の散歩を禁止されてから、犬連れの人はずいぶん増えました。夕方には、あっちを見てもこっちを見ても、犬、犬、犬。驚くほどの犬がいました。 植木屋さんや大工さんが作業をしている音や、落ち葉を掃除するブロアの音などが、境内に響いていました。 夏の間ピタッと止まっていた季節が、ここ1週間ほどで少しずつ動き出しました。確実に秋が深まっているのを日々感じます。今日のように暑くても、気配が変わってきたのです。何が? 境内全体の‘色’が、ごく微妙に変わってきたのかも知れません。これから紅葉シーズンに向かって、毎日少しずつ秋色めいていくのでしょう。
数年前からいつ枯れてもおかしくない状態でしたが、今月になってからほとんどの葉っぱが茶色くなり、わずかに残っている葉も時間の問題で、一見‘枯れ木’にしか見えなくなってしまっていました。復活する見込みはありません。 多くの人が来られる前に処分しなければなりません。「中はきっと空洞になっているだろう」と思っていましたが、まったくそういう様子はなく、ただ、水を吸い上げている気配があまりありませんでした。寿命かな? もみじの木の寿命って、何年ぐらいなのでしょう? 明らかに古木でした。本堂の北側に生えていたため、光を求めてスウッとスリムに高くそびえてる木でした。 また代わりの新しい木を植えなければいけません。その木が今日切った木のように大きくなるまで、ボクは生きていません。自然のサイクルの長さを感じます。 今 日 の 月 す こ し く 欠 け て あ り と 思 ふ 後藤夜半
「自分の訪れた時にベストな状態であって欲しい」というのが観光客の常です。 このブルーシートが掛けられている塊は、更新されるのを待つ本堂前の白砂用の資材です。 白砂は人に踏まれて次第に細かくなって、仕舞いには砂になります。また、強い雨が降ると流されていきます。そこで今回敷き直すことにしたのです。 砂は全部で1.2トン。1平米に20キロ入りの白い砕石を2袋使う予定だとか。今の古い砂を削って敷き直すので、なかなか大変な作業になりそうです。 訪れる人の少ない時を狙ってやっているのに、そんな時に来られたのですから、運が悪かったのですね。来週もう一度来られたら、ピカピカの白砂ですよーだ!
今年は彼岸花の開花が少し早いように思います。 向こう1ヶ月の季節予報を見ると、日本列島は気温が平年よりも高いことを示す赤色で塗りつぶされていました。彼岸花は早いけど、秋の深まりは遅くなるのでしょうか。 ヘブンリーブルーは、毎日咲く花数が増えて、今日は20輪ほどと過去最高です。 液肥を施していたら、何人かの人に、「綺麗に咲いていますねぇ。もう終わりですねぇ」「青だけですか?」などと声を掛けられました。「待ってました!」とばかり蘊蓄をたれましたが、ほとんどの人は、盛りがこれからだということに驚いておられました。 毎朝、「今日は何輪咲いているだろう?」と見に行くのが楽しみです。さぁ、明日はいくつ咲くかな? 風邪を引いたり、夏の疲れが出ている方が多いようです。皆さん、ご自愛くださいね。 と ど ま れ ば 我 も 素 足 の 曼 珠 沙 華 あざ蓉子 |