8/22版
朝の空はまるで秋のように高く、雲の様子も違って見えました。照りつける日差しも、真夏のように酷ではありません。 赤とんぼも境内を飛び回って、今日はひとっ飛びに秋になったように思いました。 1ヶ月予報では、気温はこの先も平年よりも高いとか。今日はたまたま暑さが小休止しただけなのかも知れません。でも、朝、明るくなるのが次第に遅くなってきたり、蝉の声が徐々に虫の音に取って代わられたり、確実に秋は深まりつつあるのを実感します。 23日は処暑。暑さが峠を越えて後退し始める頃。「長かった夏も、一山越えたなぁ」という気がします。
境内を訪れる人は多くはありませんでしたが、木漏れ日の中を歩く人たちは、何だか楽しそうに見えました。暑さに顔をゆがめている人は誰もいません。 そんな、気持ちよくて、のんびりしているはずの境内ですが、午前中は風でゴミを吹き飛ばすブロアがフル稼働していて、ちょっと落ち着きませんでした。最近、黄色くなった桜の葉がたくさん落ちて来るようになって、掃除が大変なのです。 自坊前の参道も同じ状態。毎朝の掃除も面倒で、「今日はサボろうかなぁ」とも思いますが、掃除をしてないことがすぐに露見してしまうので・・・。たくさん落ちてきていた百日紅の花粕は、ようやく量が少なくなってきました。これも、季節の移ろいを感じる出来事です。 木 漏 れ 日 と い へ ど 溢 る る 秋 の 道 兵頭幸久
百日紅も同じ。真っ青な夏空にこそ似合うのが百日紅。今日のような秋空には、少し不似合いでした。 明日・明後日は、京都のあちこちで地蔵盆の光景を目にされるでしょう。 地蔵盆は、京都、大阪、滋賀などの関西で特に盛んに行われている行事で、子供のためのお祭ともいえ、町内のお地蔵さんの前に子供たちが集まって、数珠回しなどのお勤めをしたり、ゲームや福引きなどをして過ごします。 24日が地蔵尊の縁日で、それに近い土日に行われることが多く、今年は23・24日に集中。ボクも10ほどの町内からお勤めを依頼されていて、大忙しです。 地蔵盆が来ると、「夏休みもそろそろ終わりだなぁ」と思ったものですが、最近は2学期制の影響で25日頃から学校が始まるところも多く、子供たちは宿題の仕上げに追われて、のんびりと遊んでいるわけにもいかなさそうです。 また、先週お参りに伺った町内では、集まっておられたのは大人だけ。聞けば、町内に小学生は1人だけとか。最近はそういう町内も珍しくなくなってきました。 夏の風物詩 地蔵盆。今年は秋風の立つ中で行われそうです。 脛 白 き 休 日 の 父 地 蔵 盆 岡本 眸 |