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          やっぱり暑い / 午前中は曇りがちでした     マウスを載せれば写真が変わります
 「シャンシャンシャンシャンシャンシャン」。
 早朝から窓の外では熊蝉がフル活動。折り重なるように、何匹もの熊蝉の鳴き声が境内から聞こえて来ました。
 関東以北の方はご存じないかも知れませんが、熊蝉は実にやかましい蝉です。透明な羽根を持っていて美しく、ボクの子供の頃はこれを捕まえると自慢できたのですが、いまは温暖化のためか増殖し、「また熊蝉か・・・」という状況。熊蝉は盛夏になると絶好調です。
 一時のことを思うと、最高気温は少し下がっています。先週は、36、37度という日が続いていましたが、28日以降は35度を超えた日がありません。暑いには違いありませんが、「焦げる」という感じは今のところ影を潜めています。
 これからお盆が本格化します。どうか、次第に気温が下がって、夜の間に適度に雨が降ってくれますように・・・そんなうまいことはいきませんよね。


      よそ行きの服で掛ける姉妹 / もう帰っちゃうの?    マウスを載せれば写真が変わります
 夏休みに入ってから、虫取り網を持った親子連れなどをよく見かけるようになりました。
 でもよく見ると、子供をダシにして蝉取りに興じているのは大人。幼稚園児より小さい子供を連れているケースが多く、大人が蝉を捕っている場面がほとんどです。小学生同士で蝉を捕っている姿などは久しく見ません。
 中学生の子が何やらしていると思ったら、蝉の抜け殻の位置を調べていました。真如堂の塔頭の子で、この調査は彼のライフワーク? 抜け殻の高さと気象とが相関関係があるのではないかということを、小学生の時からずっと調べています。大したものです。
 子供の歓声がそこかしこから聞こえてくるのが、夏休みの境内にはお似合い。でも、参道で行われていたラジオ体操も1週間ほどで終わってしまいました。
 子供たち、もっと遊びにおいで! 少々イタズラしてもいいから!




     大   き   な   木   大   き   な   木   蔭   夏   休   み         宇多喜代子





        自坊の百日紅 / 色が冴えない木槿   マウスを載せると写真が変わります
 気が付くと、百日紅の花が満開になっていました。
 自坊には紅白に咲き分ける百日紅があり、例年は紅が先に咲いて、白が1週間ほど遅れて咲くのに、今年はほぼ同時に咲いています。紅白一度に咲くなんて、何かおめでたいことの前兆だといいですね。
 毎日パラパラパラパラ散ってくる百日紅の掃除は、結構面倒です。
 例年楽しませてくれる木槿むくげの花は、やはり今年は少し元気がないように思います。花が小さく、色にメリハリがないのです。肥料が少ないのか、気象のせいか・・・。
 雨が降らない日が続いたこともあって、弱っているもみじの木がはっきりとわかるようになりました。元気な木の葉は綺麗な緑ですが、弱っている木は黄色っぽくなったり、赤くなってしまっているものさえあります。残念ながら、この夏を越せない木も数本あるでしょう。
 毎日、境内の草木を見ていると、季節の移ろいや、気象の変動を感じます。一番わかりやすいのは、紅葉の時期が大きく後退し、色も冴えなくなってきていることです。
 今年の紅葉はどうでしょうね。紅葉どころか、まずはこの暑い夏を乗り切らないと!
 7日は立秋。皆さん、どうかご自愛ください。





       百   日   紅    そ   の   一   日   の   真   盛   り          辻 桃子