7/11版
夕べの日没から今朝の日の出までの間、最低気温は25度以下にはなりませんでした。いわゆる「熱帯夜」だったのですが、それほど寝苦しく感じませんでした。少し体が慣れてきたのかも知れません。 今日の暑さも、まずまず‘想定内’でした。 境内を訪れる人はごく僅か。拝観される人はごく稀でした。 それもそのはず、祇園祭の山鉾巡行まで1週間足らずとなった今、各鉾町でも鉾建てが始まっています。夕べは、鴨川の水の神様を「中御座」の神輿に迎える「神輿洗い」の神事が四条大橋で行われました。今の京都観光のメインは、申し上げるまでもなく祇園祭。わざわざ、なーんにもない真如堂へ足を伸ばされる方は、所用のある人か余程の物好き?
早朝には鶯もよく啼いています。さすがに老鶯、その熟練を重ねた啼き方、声の張りは、素晴らしいの一語に尽きます。 緑は深く濃くなって、「熟した」感がします。紅葉の兆しが見えてくるまでの当分の間、この光景が変わることはありません。境内全体の雰囲気が代わり映えしなくなって、写真に季節感を出すには、例えば日傘の女性などにご登場いただかなければなりません。そういえば、最近は蝉取りをする子供などほとんど見かけなくなってしまいました。 人影の少ない境内。本堂前の白砂に照りつける日差しが、一層眩しく見えてきます。 ふ り 向 い て 老 女 が 行 け り 夏 木 立 石原舟月
花の盛りは10月頃と聞いていましたので、昨日、いきなり大きくなった蕾に碧い色が見えた時には、「明日咲いてしまう!」と驚きました。今から咲き出してしまったら、8月中に咲き終わってしまうのでは・・・。 蔓は伸びに伸びて屋根まで達しましたが、想像したほどはまだ葉が茂っていません。碧い花がいっぱい咲いて、訪れた人が「わぁー!」と声を上げて驚くという予想にはまだほど遠い感じです。 職員の人たちもこの朝顔が気になるようで、今日も「なんか元気がなかったので、水をやっておきました」というのを聞きました。ボクも早朝に水やりをしました。ひょっとしたら、入れ替わり立ち替わり、世話を焼き過ぎかも知れません。 蕾はいっぱい付いています。きっと、これからが本番。秋になる頃まで、「わぁー!」と皆さんを楽しませてあげて欲しいものです。
総門前には、低く剪定された松と木槿が交互に植わっていて、どちらも窮屈そう。木槿の写真を撮ろうにも、松の葉がチクチク刺さって、思うようにカメラをかまえられません。この写真も、腕を差し出して、ノーファインダーで撮りました。 総門前を狭く見せてしまっている松と木槿。植え替えなどを現在思案中です。 今日、大半の紫陽花を剪定し、花を切り落としました。この写真は剪定前の記念写真です。 写真ではまだ切ってしまうのが勿体ないような花盛りに見えますが、実際はもうかなり色褪せてしまっています。早く花を切って負担を軽くし、来年の花芽が大きく育つようにしてあげなければなりません。 上の写真の、手水舎の水に挿してある紫陽花は、実は誤って切り落としてしまった花なのです。まだ綺麗なので、皆さんに見ていただくように挿しておきました。 他に、境内に咲いている花は・・・ 百日紅が咲き出すまで、もうしばらく。百日紅は、まさに盛夏を連想させる花ですね。 暑さに慣れきれずに体調がすぐれない方もおられると思います。どうかご自愛ください。 別 れ き て 日 傘 の 熱 を 折 り た た む 松永典子 |