7/5版
最高気温は、午後2時頃の33.8度。まだ梅雨も明け切らないうちのこの暑さは、納得がいきません。1週間先までの天気予報に、雨マークは無し。どうして梅雨明けしたことにしないのでしょうか? ただ、お天気は盛夏並みでも、梅雨明けは祇園祭の後というイメージが、京都人には強いのではないでしょうか。 京都の梅雨明けは、平年では7月19日頃。祇園祭の山鉾巡行が梅雨の雨にたたられないかを案じながら過ごし、鉾が片付けられた頃に、梅雨が明けます。でも、今年はそれも大きく外れそうです。 今日、初めて蝉の声を意識しました。早朝などには、まだ鶯もよく啼いていますが、もういかにも時期はずれ。ニイニイ蝉の声でしょうか、まだひ弱く、いきなりの盛夏の訪れにまだ準備が整っていないかのようでした。
今日、自坊では写経と講話の会「メダカの学校」を開きましたが、口々に「暑い!」「暑い・・・」の連呼。エアコンを入れていても、少しも涼しく感じませんでした。酷暑の中、本当にたくさんの方が来てくださったことに感謝。お年を召した方も多かったですが、皆さん無事に帰られたでしょうか? 境内のアイドル、野良猫もよほど暑いとみえて、見かける度に寝転ぶ場所を次々と変えていました。本堂前の手水舎の井戸蓋の上で寝ているかと思ったら、自坊の参道の石畳でゴロリ。少しでも涼しいところを探して、移っていたのでしょう。 本当に本当に暑い日でした。 一 本 の 道 の 垂 れ た る 炎 天 下 山本恵子
いま咲いているのは、わずかに2本。これから順次咲いていきます。 どんなにカンカン照りであろうとも、木槿の花はそれに負けないぐらい凜として咲いています。「暑〜い!」とだれている人間とは大違い。花の少ない盛夏に、ありがたい花です。 アガパンサスの花も見頃です。でも、どうも境内には不似合いな感じがします。職員が自宅から持ってきて植えたのです。かといって、綺麗に咲いているのを抜くわけにもいかず・・・。シンビジウム、パンジー、ウコン、咲き終えた自宅の鉢花などを持ってきて、境内でガーデニング?するのを禁止しなければ・・・。
お隣の黒谷さんの塔頭 西雲院の境内には、30鉢ほどの蓮が栽培してあり、数日前から順次咲き出してきました。 ここはボクの毎朝の散歩コース。「今日はどれが咲いているだろう?」と期待しながら、その門をくぐるのが楽しみです。 蓮の花の寿命は4日間。早朝から咲き始めて、午後には閉じる。この開閉を3日間繰り返し、4日目の朝には完全に開き切って散り始めます。一番の見頃は2日目です。 本当に蓮の花は美しい。清浄この上ない。今の時期、ボクは蓮に誘われて散歩をしているようなものです。 さて、真如堂境内の紫陽花もそろそろ終わり。もうすぐ剪定しなければなりません。「紫陽花が咲かないのです」という方のほとんどは、剪定するのが遅すぎるのが原因です。花が終わると同時に、切り戻してくださいね。以上、園芸講座でした。 7日は「小暑」。暦の上でも暑さが本格化するとされている頃。「暑中」の始まりです。少々の暑さには負けないぞぉ! どうか皆さまもご自愛ください。 蓮 の 香 や 水 を 離 る ゝ 茎 一 寸 与謝蕪村 |