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                カァーッと晴れた境内        マウスを載せれば写真が変わります
 曇り時々 カァーッと晴れ。晴れた時の日差しの強さは、まるで真夏並みで、思わず木陰に逃げ込みたくなりました。
 梅雨の合間の晴天はうれしいのですが、もう少し穏やかに晴れて欲しかった気がします。
 お天気のせいでしょうか、それともG8外相会談の厳戒態勢を嫌って外出を控えた人が多いためでしょうか、境内を訪れる人はまばら。まぁ、普段通りといえばそうかも知れません。
 境内を訪れる人が少なければ、本堂へ上がる人はさらに少なく、内陣や庭園を拝観される方などは希少。来るか来ないかわからない人を待ちながら、職員はのんびりと草引き。木陰は案外涼しくて、蚊取り線香持参で昼寝をしたくなるほどでした。
 スローな生活にはもってこいの、今日の境内でした。


      梅雨の木漏れ日の中を歩く / 傾きかけた日の中の緑    マウスを載せれば写真が変わります
 本堂の裏側からは、けたたましいチェーンソーの音が聞こえてきます。宝蔵に覆い被さっている木の伐採作業が行われているのです。
 ボクはチェーンソーの音が大好きです。音を聞いているだけで、ノコギリの刃が木の幹に入っていく光景がイメージされます。「ギィーー バキバキバキ」という音は、太い枝が切り落とされているのでしょう。
 数十年生きてきた木を切るのは忍びないですが、下にある建物にとっては、いいことは一つもありません。今度、蔵を修理するにあたって、それを取り巻く環境をよくするための、避けられない選択でした。
 チェーンソーや木が倒れるような音も、本堂の前にいると、どこか遠くから聞こえてくるかのよう。ほとんどの人は、そんな作業が行われていることさえ、気が付かれなかったでしょう。




        五  月  晴  の  障  子  を  開  け  し  御  堂  か  な           宮本旅川




           ヘブンリーブルー越しの猫 / 猫とは寝子なり    マウスを載せると写真が変わります
 境内の野良猫は、いつも通りのんびり。最近は、冷たい石やコンクリートの上で寝そべることが多くなりました。
 本堂前の茶所付近はこのシロクロ猫たちの縄張り。本堂の北側から書院は三毛猫ミーコの領域。墓地の中は黒猫たちのコロニーと、境内の猫たちは自ずと棲み分けています。
 今朝は、墓地に寝そべる4匹の黒猫の姿を見ました。夫婦と子供たちです。子供といっても、もう既に大人の大きさ。雌猫は先日まで大きなお腹をしていましたので、ひょっとしたらさらに数匹の黒猫がどこかに潜んでいるかも知れません。
 三毛の子供の目撃情報もありますので、ひょっとしたら境内に住まう猫は10匹近くにもなるかも知れません。ん〜、ちょっと困りました。

         栴檀葉の菩提樹の花 / 中国菩提樹の実    マウスを載せると写真が変わります
 自坊の栴檀葉せんだんばの菩提樹(モクゲンジ)の花が咲き出しました。数日前、黄色く小さい花の欠片が木の下に落ち始めたのを見て、初めて開花していることに気が付きました。
 というのも、栴檀葉の菩提樹の花は門外からは見えず、自坊の門を入って振り返って初めて、南向きの梢に付いている花を見ることが出来るのです。花は小さいので、咲き始めはほとんど目立ちません。
 開花が進んできた今日は、たくさんの虫たちが花に集まって来ています。はぜ、菩提樹、そして栴檀葉の菩提樹と、蜜蜂も休んでいる暇がありません。どんな味の蜜を蓄えているでしょう。
 本堂前の菩提樹の実が、すっかり大きくなってきました。花が終わったらすぐに結実、そして見る見る大きくなっていく実。ゆったりした木に見えて、実は速攻では決してひけを取らない菩提樹です。

         「城ヶ崎」に雨降らず / 遅咲きの「渦」    マウスを載せると写真が変わります
 雨の日の紫陽花もいいですが、日が差している時の紫陽花は色が綺麗です。遅咲きの種類も咲いてきて、ようやく咲きそろった感がします。
 今年は、花付きの悪い株や枝枯れしている紫陽花が目立っています。
 枝枯れは、紫陽花の茎の中に産み付けられた虫の卵が孵って、幼虫が中を食い荒らしているためでしょう。それだけ、今年は虫が多いということかも知れません。
 先日、新たに20株ほどの紫陽花を定植しました。大きく立派になって、たくさんの花を咲かせてくれる日が待ち遠しいです。「紫陽花の寺」まで、あと10年!?
 もうすぐ今年も折り返します。この半年はどんな年でしたか? 7月1日は暦の「半夏生はんげしょう」。「夏至チュウは外せ、半夏生ハンゲは待つな」という諺があるそうで、夏至が済んで半夏生に入る前が、田植えに最も適した時期だと言われていたそうです。また、この日の暁に天から毒気が降るので、「前夜から井戸や泉に蓋をすべし」といわれたそうです。何だか猟奇的な話です。
 半夏生と言えば、うちの半夏生(半化粧)、一向に白くなりませんが・・・。
 本堂前の沙羅の花は、今がピークです。お早い目にお越しください。




       裏   切   り   し   人   を   哀   れ   み   半   夏   生            赤羽 岳生