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         静まりかえった境内 / 冬日の稀な晴れ間    マウスを載せれば写真が変わります
 曇ったり時雨れたり、束の間晴れたり。京都の冬らしいお天気でした。
 何かが木の葉に当たっている音がすると思ったら、あられ。外に出ると、小さい霰が石畳の上に転がっては消えていきました。はかないものです。
 気温は、ほぼ平年並み。節分前の極寒期にしては、それほど寒さは厳しくないように感じました。
 朝のうちは訪れる人もほとんどなく、静かすぎるほどの境内でした。人の姿を入れた写真を撮ろうとしばらくカメラをかまえていましたが、待つ身には寒さは意地悪で、人も来ず、直に断念しました。
 午後からは人の姿も少し見られるようになり、本堂前では節分の行事のためのテントを張る作業が行われて、境内もほんのわずか賑やかになりました。
 猫も春近し? 集まっては鳴き合い、またちりぢりに帰って行きました。


       今日17:54の西の空 / 慰霊塔と冬色の大文字山     マウスを載せれば写真が変わります
 夕方6時前、境内を歩いていたら、西の空にまだ青空が見えているのに気が付きました。ずいぶん日が長くなったものです。
 京都で一番日の入りが早かったのは12月初旬の16時45分。それからほぼ毎日1分ずつ遅くなって、今日は17時24分と、40分ほども違います。日の出は、今日は6時57分。12月初旬は6時50分前後と、あまり変わらないのですね。
 早く日が暮れてしまうと、ずいぶん損をしたような気になります。もうすぐ立春。日が長くなっていくのも、春が近付いてくるのも、うれしいことです。
 とはいえ、境内の木々に動きはなく、春の兆しを気長に待つ状態。これからは日々あたたかくなっていきますが、木々が動き出すのはまだまだ先。境内の気配の変わらない時期が当分続きます。





       日   脚   伸   ぶ   夕   空   紺   を   と   り   も   ど   し        皆吉爽雨





          今が盛りの水仙 / 紅梅もまだちらほら咲き    マウスを載せれば写真が変わります
 水仙と紅梅の写真は2度目になるでしょうか。
 いま咲いている花は、他に椿や蝋梅だけ。今年の椿はどうしたことか花弁の先が茶変しているのが多く、蝋梅も花数が少ないので、またぞろこのペアの登場となりました。白梅は、もうすぐ咲き出しそうです。

 季節の話題に欠けるので、少し私事を・・・。
 「真如堂塔頭吉祥院副住職の作る私的なホームページ」として96年12月中旬にスタートし、波風を受けながらも続けてきた当サイトですが、明日2月1日より、住職に昇格することになりました。
 だからといってこのサイトが大きく変わるわけではありませんが、忙しくなることだけは確実。のんびり「散歩」していることもできなくなり、今日の更新も、明日に引っ越しを控え、節分準備や真如堂の執務の合間をぬって、何とか行いました。
 これからは「内容がないよう!」というお叱りを受けることも多々あるかと思いますが、出来る限り、今いまの真如堂の様子をイメージしていただけるような写真と文章を掲載していきたいと思います。どうか、末永くよろしくお願いいたします。何だかネタ不足に乗じた御挨拶となってしまいました。
 真如堂は節分会の行事として、2月2・3日、般若心経を向こう1年の日数の分唱える「日数心経」を行い、皆さんの除災招福をお祈り申し上げます。本堂前のテントの中では、「招福湯」のお接待もさせていただいていますので、ぜひお参りください。




     節   分   や   肩   す   ぼ   め   ゆ   く   行   脚   僧        幸田露伴