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関東では少し涼しくなってきたそうですが、京都の暑さはまったく終わりが見えません。昨日の最高気温は37.7度、今日は38度でした。 この夏のお盆がどれだけ暑かったかを確かめようと、3〜16日までの平均最高気温を計算してみたところ、35.4度でした。「猛暑日」は9日。比較のために、最近5年間の平均最高気温を計算してみたら、2003年 31.7度/2004年 33.4度/2005年 34度/2006年36度と、去年の方がなお暑く、猛暑日は11日もありました。去年がそんなにも暑かったなんて、すっかり忘れていました。 今年の夏の暑さはラニーニャ現象が原因だと言われていますが、去年の夏の暑さに特別な理由付けはありません。これからの夏は恒常的に猛暑になっていくのでしょうか? 今月に入ってから京都市内で観測された雨は0.5ミリ。雨らしい雨はまったく降らず、地面はカラカラに乾いて、弱っている木は葉を赤くさせたり落としたりし始めました。雨乞いの読経でも踊りでもするので、とにかく雨を降らせて欲しいと祈るような毎日です。
今年は送り火の様子がNHKで放映され、テレビを通じて同時体験された方々も多かったでしょう。最近はすっかり観光行事化してしまった送り火ですが、このテレビをご覧になった方は、送り火が精霊送りの行事であることやそれを支える各保存会の方々のご苦労を、改めておわかりくださったのではないでしょうか。 送り火が初めて史料に登場するのは江戸初期。しかし、室町後期頃から行われていたのではないかとも言われています。その起源は火を燃やして祖先の霊を送る「万灯」。それが、家庭から集落、地域へと広がって大規模化して、送り火になったのではないかと考えられているそうです。 お盆は、『
想像してみてください。7時頃に出た月は、送り火の始まる8時頃には東山の山の端に上がっていたでしょう。赤々と燃えて冥府への道を照らす送り火の上の空には、大きな満月が浮かんでいた。その光景を見て人々は、精霊たちが月へ帰っていくようなイメージを具体的に浮かべたと考えるのが、むしろ自然ではないでしょうか? 旧暦8月15日は中秋の名月。ススキや萩、秋の収穫物などを供えてお月見をしますが、お盆に精霊が月の方へ帰って行かれたというイメージを持った人たちは、月を眺めながらご先祖を偲んでおられたように思えてきます。 自然の移ろいにあわせて行われていたかつてのいろいろな行事は、今よりもっと深い感慨をもたらし、様々な示唆を与えてくれていたのではないでしょうか。 大 文 字 の 火 の か ゞ よ ふ や 雲 赤 し 青木月斗
お地蔵さまの縁日は24日で、かつては23・24日頃に催された地蔵盆も、いまは土日開催を最優先し、二学期制の影響もあって、今年は多くの町内が18・19日に催しています。 地蔵盆は子供たちにとっては夏休みを締めくくる大きな楽しみですが、今は少子化、高齢化で、子供よりもお年寄りが多い町内も多く、内容が高齢者向けにシフトしたり、日程が短縮される傾向にあります。 逆に、新しく建ったマンションの自治会が、回りの町内に倣って「地蔵盆」を催すこともあるようですが、この場合、自治会が特定の宗教と関わることはできないという理由から、ほとんどはお地蔵さまをお祀りしない‘夏祭り’のイベントです。
スケジュールは、◆18日 9:00−準備 10:00−町内の地蔵尊を一ヶ所に集め、綺麗に洗い清めて、子供たちがお化粧を施し、大きな行燈に思い思いの絵を描きます。 12:00−おつとめ 12:30−昼食(モスバーガー) 13:30−ゲーム・あてもん 14:30−おやつ(すいか・とうもろこし) 15:00−輪投げ (夜の花火・肝試しは、管理が大変なので中止) ◆19日 10:00−おつとめ・数珠回し 10:30−おやつ 11:00−スーパーボールすくい 12:00−昼食(カレーライス) 13:00−ビンゴゲーム 15:00−おやつ(アイスクリーム)・野点茶席・福引き(子供・大人)・敬老お楽しみ福引き。このように2日間にわたって地蔵盆を開催する町内は、今では少なくなりました。 福引きの景品の買い出しやカレーライス作り、その他、様々な手配・準備を町内の役員が手分けをして行い、当日は会場に詰めて、運営をします。今日も早朝から境内の「千体地蔵堂」前に20人ほどの大人が集まり、テントを張ったり、敷物を敷いたり、汗だくになって準備を進めました。準備が一段落したら、男性たちは缶ビールで水分補給。地蔵盆は、地域の大人が交流を深める場所でもあります。 子供の頃は、楽しい反面、「あー、夏休みも終わってしまうんだ・・・」と、さみしさと焦りを感じた地蔵盆でした。
早朝には、野良猫が餌を持ってきてくれる人を待ちかねています。ネタがない時のために撮っておいた猫の写真が、今日も‘緊急出動‘です。 週間天気予報の中に、雨マークを見つけて大喜びしました。夕立でも何でもいいですから、一滴の雨でも降らせて欲しい・・・。そう祈る傍らで、夏の暑さを象徴するような「シャンシャンシャンシャン」というクマゼミの声が、うるさいほど聞こえてきます。 23日は「処暑」。「暑さも一息つくぞ!」と喜ぶにはまだ早く、1年の最高気温が出るのは立秋から処暑までが最も多いそうです。確かに・・・。処暑から白露までの暑さも厳しく、暑さで弱っている体に変調を来しやすいのもこの時期だそうです。 まだまだ油断できません。どうか皆さま、くれぐれもご自愛ください。 猫 の 尾 の ゆ る く 巻 か れ し 残 暑 か な 島 青櫻 |