9/1版
7月25日以来38日間続いた真夏日も、ひとまず今日で途切れました。今日の最高気温は29度と、一気に2週間ほど季節が飛んだ感じです。夜の寝苦しさもなくなってきて、今日から9月が始まることもあり、よりいっそう秋を意識します。 昨夕から今朝10時頃まで断続的に降った雨は、27日に続く恵みの雨でした。カラカラに乾いた大地を充分ではないものの潤し、木々を安堵させてくれました。 雨があがってすぐに境内に出ると、職員さんが枯れ枝を手にいっぱい拾っていました。それだけ拾っても、まだあちこちに枯れ枝がたくさん落ちています。枯れていた枝が雨で重く脆くなって落ちたのでしょう。頭の上に落ちてきていたら大事になっただろうと思えるような、太い枝もありました。 ボクもカメラ片手に枯れ枝を拾い、人目に着かないところに放り投げました。でも、その枝は誰が最終処理するの? 「ちゅ〜うと半端やなぁ」というボヤキが聞こえてきそう・・・ゴメンナサイ。
お昼頃になって、ようやくツクツク法師とミンミン蝉が鳴き出しましたが、どこかうら悲しく聞こえてしまいます。 学校の夏休みも昨日で終わり。まだしばらく暑さはぶり返しますが、「夏も終わったなぁ」と実感した1日でした。 雨 降 つ て 一 足 飛 び に 秋 口 ヘ 近藤一鴻
先日、今年の日照りも原因して枯れてしまった桜の木を切り倒しました。「完全に枯れてから切らないと、『かわいそうなことをした』なんて、通りがかりの人に言われるよ」と、しばらく様子を見ていましたが、実にあっけない最期でした。 その木の、腐った幹が土のようになっている高さ1メートルほどの穴に、 「将来、この木が大きくなったら、‘真如堂の珍木’として、人を呼ぶかも知れないなぁ」と、その木々を温存できる場所に鋸を入れました。幹の大半は腐って虚になっていて、「よくこれで今まで生きてきたなぁ」と思えるほど。 はたしてこの‘珍木’は大きくなってくれるのでしょうか? 今日見たら、鹿沼土などが加えてありました。本気で‘真如堂の珍木’にするつもりだな!
先日、剱岳〜立山に登ってきました。この冬は雪が多く、高山植物も例年より1ヶ月以上遅れているそうで、今はたくさんの花が見頃を迎え、まるでお花畑の中を歩いているようでした。 その感動が2日経ってもまだ冷めず、写真を整理するたびにまた蘇ってくるものですから、境内に細々と咲いている花を見ても、あまり心が動きません。 境内を2周ほどして、やっと盗人萩と露草の写真を撮りました。雨が少なかったので、露草も元気がありません。
藪を枯らしてしまうほど繁茂すると付けられた名前です。貧乏葛というのも、この蔓が繁って木が枯れ、家が貧乏になるとの意味だそうです。 確かに、抜いても抜いてもいつの間にかまた生えてきます。でも、一所懸命生きているのに、ちょっと気の毒なネーミングではありませんか? 話が逸れますが、「はびこる」と入力してみてください。「蔓延る」と変換されるでしょう? 「そうかぁ! ‘はびこる’というのは、まさにこの薮枯らしのような処し方なんだ」と実感しました。気の毒といいながら、なんのフォローにもなっていません。 目立たないですが、このオレンジ色のが花。花後に緑色の実ができ、黒く熟して順次落ちていきます。そしてまた貧乏が生えてくるのか・・・貧乏果てなし。どうする、次期首相候補たち。 住 職 の 俳 諧 狂 ひ や 藪 枯 ら し 市堀玉宗 |