7/14版
先週発表された週間予報では、今週は太平洋高気圧の勢いが強まって、梅雨が明けたようなお天気になるということでしたが、まったく外れました。向こう一週間も、梅雨前線や湿った気流の影響で曇りや雨の日が多いとか。梅雨明けはまだもう少し先になりそうです。 そんな中、今朝は久しぶりに青空を見ることができました。木々の葉を透かして差してくる朝日の眩しさがとても嬉しく、若葉の頃とは違うもみじ葉の色を実感したりしました。 朝8時頃にはますます晴れ渡り、梅雨であることが不思議なくらいの、真夏のように濃く碧い空が現れましたが、それもほんの束の間でした。
南の空には黒い雲。西の方には成長めざましい入道雲。やがてその黒い雲の下に入ってしまい、一気に夕方のように暗くなりましたが、雨には遭いませんでした。 またしばらく走って伏見に至る頃には、黒雲の傘下から抜け出して、まぶしいような青空。サングラスをかけました。 1時間経って、来た道を逆に走るフロントガラスから見えた空は、青空や黒雲、入道雲などバラエティーに富み、真如堂に帰り着くと、その上空は黒雲に覆われていました。きっと、ゲリラ的なピンポイント通り雨が、あちらこちらで暴れていたのでしょう。 明日からの連休、祇園祭もいよいよ本番。今日のお天気からも、「あ、祇園祭の頃がやってきたなぁ」と、しみじみ感じました。 雷 晴 れ て 一 樹 の 夕 日 蝉 の 声 正岡子規
その音が静かになると、「ヂィ〜〜」というニイニイ蝉の声が絶え間なしに聞こえて来ました。 先週のこのページで、蝉の声が空耳だったかも知れないと書きましたが、まるで蝉がこのページを見たかのように、その翌日から、「我こそニイニイ蝉なるぞ」というような力強い声が聞こえてきました。 アブラ蝉の声はまだ聞こえません・・・こう書いたら、明日あたりから聞こえてくるかも知れません。 盛夏の花、 蝉は鳴き、木槿の花は咲いて、夕立が来るようになって、いよいよ盛夏の気配。梅雨明けにふさわしい準備はすべて整ったように思います。さぁ、いつ「梅雨は明けたと思われます」と発表されるでしょうか?
紫陽花の花はほとんど終わり。色も褪せ、形も崩れてきています。人なら齢を重ねた美しさがありますが、花にそれは求められません。もし、紫陽花が人の言葉を話すことができたなら、「一番綺麗な時に描いて欲しかった」と、きっと言うでしょう。 薄暗くなってから、蝋燭とお線香を金仏さんに供えている方がおられました。 今日は、月に1度の「六阿弥陀巡り」の功徳日。定められた功徳日参りを3年3ヶ月続ければ、無病息災、家運隆盛、祈願成就がかなうと伝えられています。「六阿弥陀巡り」は江戸時代に木食正禅上人が始めたもので、巡拝の方は、1番の真如堂から、永観堂・清水寺阿弥陀堂・安祥院・安養寺・誓願寺を巡られます。 午後のにわか雨にお参りを阻まれて、夕方にしかお参りできなかったのかも知れませんが、どうしても続けてお参りしたいお願い事がおありなのでしょうね。 今日の夕刻は、定番の犬の散歩の方だけではなく、いろいろな光景に出会えました。夕立のお蔭かも知れません。
「宵山や宵々山などには絶対に行かない」と決めていましたが、12日、鉾の曳き初めをしている鉾町をぶらり歩きして、菊水鉾の上にも登ってきました。 京都に生まれ育ちながら、山鉾巡行を間近で見たのは、恥ずかしながら一昨年が初めて。鉾の上に登ったのも、何年ぶりでしょう。 さすがに「動く美術館」といわれるだけあって懸装品は豪華絢爛。町衆の方々も活気に溢れていました。京都が、日本が世界に誇るべき祭礼に違いありません。 しかし、一方で、たとえば祇園祭が疫病退散の祭礼だということを、宵山や宵々山、巡行を見に行く百数十万人の何%の人が知っておられるでしょう。どうして いろいろなことを知った上で祇園祭に行けば、感動もグレードアップすること間違いなし! 偽物の町屋や京料理が横行し、京都の文化が空洞化しつつある中、ぜひとも‘本物’の祇園祭を大切にしていただきたいと思います。 コ ン チ キ チ ン 電 話 し ば ら く 切 ら な い で 山本翠公 |