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西日本の太平洋側は連日大雨に見舞われていますが、来週には太平洋高気圧の勢いが強まって、梅雨が明けたようなお天気になるとか。そのまま梅雨は明けてくれるのでしょうか? 過去50年間の近畿地方の梅雨明けを調べてみると、1978年は7月3日、1973年は7月4日、1994は7月10日で、平均では7月19日です。来週梅雨明けの可能性もないわけではありません。 でも、空模様を心配しながら祇園祭を終え、それから梅雨明けを迎える。多くの京都の人は、そういう感覚でおられるのではないでしょうか。
京都を訪れる人も、来週の宵山や山鉾巡行に備えて今は‘待ち’の姿勢で、平素よりもかえって少ないような気もします。今年の祇園祭は3連休にかかり、ホテルを確保するのは至難の技とか。確保できなかった方が、いまお越しになっているのかも知れません。 もちろん、真如堂を訪れる人はまばらです。拝観される方は、ウイークデイで10人程度、土・日でも30人に届くかどうかとう状態です。 このページの写真に人の姿を点景として入れたくて、しばらく待っていましたが、なかなか人は来られません。そのくせ油断していたら急に現れ、慌てているうちに通り過ぎてしまわれて、写真は撮れず仕舞い。今日はそんな繰り返しでした。 ミーコも本堂前の提灯立てのところで‘招き猫’役を買って出てくれているのですが、さっぱり効果はありませんでした。 梅 雨 は 降 り 梅 雨 は 晴 る る と い ふ こ と を 後藤夜半
紫陽花はまだ見られますが、往時のように、ハッとする美しさはもうありません。そろそろ切り戻して、来年に備えなければいけません。 いま真如堂にお越しになった方に一番お勧めしたいのは、蓮の花です。といっても、真如堂の境内に咲いているわけではありません。 本堂の右横を奥に進み、道が分かれたら、石畳が案内する通り斜め右手に進みます。左手に冠木門を見て少し上り坂を進むと、お寺の建物が見えてきます。「会津墓地」を過ぎ、突き当たりを右へ折れると、お寺の門が見えます。黒谷の塔頭西雲院さんです。 余談ですが、最近、この会津墓地にその由来を記した大きな黒い石碑が建てられました。「会津会」の方々が起草されたであろうその文章は、会津や新選組寄りの立場からその功績が書かれていて、新選組嫌いの多い京都の人には少し違和感があるかも知れません。 さて、西雲院の本堂の前には35鉢ほどの蓮鉢が並んでいて、毎日、次々と花を咲かせてくれています。 鉢には、「蜀紅蓮(普通・紅・一重)」「景福宮の蓮(韓国、大型・爪紅・一重)」「舞妃蓮(大型・黄紅・一重)」などと書いたプレートが添えられていて、その名前の由来などを想像するのもまた楽しみです。 ぜひともお勧めします! 三重塔前の長い階段を降りていくと、丸太町通にも出られます。あ、黒谷の本堂の吉備観音にもぜひご参詣ください。
去年は花数も少なく実も不作でしたが、今年はホオズキのような袋果がたくさん見られそうです。 真っ黄色に見える木を見上げていたら、トンボが群れをなして飛んでいるのに気がつきました。 その後も境内のあちらこちらで見かけましたが、みんな高い木の上の方を群れながらグルグル飛び回っています。 秋茜は、6月頃に羽化し、夏の間は高い山に登って避暑をし、秋が近づくと里に降りてくるのだそうです。秋茜より少し小さい代表的な赤とんぼに、夏茜がいますが、こちらは羽化直後は水辺近くの林で分散して過ごし、成熟すると水辺に戻るのだそうです。 いったいこのトンボたちはどこで生まれ、羽化したのでしょう? 境内の池でしょうか? また、避暑に来ている秋茜か、林住期の夏茜か、どちらなのでしょう?
最近、「ひょっとしたら、あれは蝉の声?」と耳をそばだてることがありました。京都のアブラゼミの初鳴きは平年では21日、ヒグラシは27日。今年は花の開花が軒並み遅れていますから、蝉の初鳴きも遅れるかも知れません。空耳だったのでしょうか? アブラゼミやヒグラシより先に鳴き出すのは、ニイニイゼミ。そろそろ、あの、か細い声が聞こえくるかも知れません。 声と言えば、最近、夜になると、「ホォーホォー ホォーホォー」という鳴き声が、本堂の奥のほうから聞こえてきます。 さて、七夕ですが、星は一つも見えません。旧暦の七夕は31日。この頃になったら、星もよく見えるようになるでしょうね。今のうちに、お願い事を整理しておかれてはいかがですか? |