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       早朝の境内 / 朝の日に向かって進む拝観の方々  マウスを載せれば写真が変わります
 爽やかな秋晴れと思っていたら、お昼頃から曇ってきてしまいました。この先1週間は、秋晴れどころか、曇りや雨の日が続くという予報。じっとしていると少し肌寒く感じることもありますが、動くとまだ汗ばみます。
 本堂前の「花の木」の紅葉は進み、天辺の数枚の葉は真っ赤に染まっています。この分では、もみじが紅くなる頃には、すっかり葉を落としてしまうのはほぼ確実です。
 もみじは、弱っている木の葉が少し色付いてきていますが、全体的にはまだ紅葉の兆しはありません。そりゃそうですね、紅葉のピークまでまだ2ヶ月ありますもの(ボクの予想では、紅葉のピークは11月末です)。
 秋本番を迎え、拝観の方もわずかながら増えているようです。最近の拝観者数は20人ほどとか。旅行社主催の20人未満ほどの小さなツアーも定期的に入ってくるようになりました。
 例年の観光閑散期には、「今日は拝観者がゼロです」と本堂の堂守さんから聞くことがありますが、今年は“ゼロ”の出現率が低く、どうやら去年よりも拝観者数が多い気がするとのこと。京都ブームの影響なのかも知れません。

  いっそう色付いた「花の木」。向こうは西山 / 別のカエデも色付いてきました  マウスを載せれば写真が変わります
 京都ブームといえば、  京都市は「年間入洛観光客数5000万人構想」を掲げ、京都府もそれを含めて「観光客8000万人構想」を打ち上げています。その実現のために地域や寺社、各種団体などと連携し、たとえば「花灯路」などのイベントを実施してきました。
 地元での「花灯路」の評価はわかれるところですが、それを目当てに他府県から来られる方が多数おられるのも事実です。
 また、10月1日から来春にかけて、「百人百けい」という京都市と観光業界によるイベントが行われます。例えば、▽祇園を舞台にした時代劇オペラ観劇 ▽法然院で有名ソムリエ田崎真也氏と楽しむワインセミナー ▽琵琶の弾き語り鑑賞 ▽京野菜の収穫と新鮮野菜の昼食プランなどといった体験型の観光イベントを102プラン用意して、冬の閑散期の集客テコ入れを図ろうとするものです。
 「放っておいても京都には人が来る」という殿様商売を脱して、盛んに京都観光のPRが行われるようになった結果、「観光客数5000万人」も実現可能な数字になってきたようです。
 京都ブームがブームで終わらずに定着するか、それは長い目で見て、京都が単なるテーマパーク化せずに、“本物”を大切に守れるかどうかではないかと思います。



          秋  晴  の  空  気  を  写  生  せ  よ  と  い  ふ      沢木欣一



   まだまだ緑のもみじ / 力強い杉桧   マウスを載せれば写真が変わります
 明日10月1日は衣替えです。学校や官公庁、銀行など制服を着用するところでは、明日、夏服から冬服への衣替えが行われます。
 和服では、6月から9月までは単衣ひとえを、10月から5月まではあわせを着ます。
 ボクたちの僧衣も、宗派や地方によっても多少違うようですが、10月1日から冬衣になります。
 外出する時などに着る袖の短い黒い衣は、8月はしゃ、9月はなどの夏衣、10月からは羽二重などの冬衣になります。余談ですが、本物か化繊かによって、衣の値段はずいぶん変わってきます。
 この更衣ですが、江戸時代には年に4回していたようです。 4月1日〜5月4日と9月1日〜9月8日までは、袷を着ます。これが標準の着物です。5月5

      朝日の中で / 色付いてきたサンシュユの実   マウスを載せれば写真が変わります
日から8月末日までは帷子かたびら(裏地なしの単衣)を、9月9日から3月末日までは綿入れ(裏地と表地の間に綿を入れて暖かくする)の着用が定められていたそうです。
 「四月一日」という苗字があります。何と読むかご存じですか? 「わたぬき」です。4月1日に裏地と表地の間に入れていた綿を抜くところから、そう読むようになったのです。まず読めませんね。
 今は冷暖房が整ってきたこともあり、真冬でも屋内ではごく薄着で過ごすという人もおられますが、生活のメリハリのためにも、エコライフのためにも、衣替えは必要ですね。


          人  ゐ  て  も  人  ゐ  な  く  て  も  赤  と  ん  ぼ      深見けん二



   なかなか進まない園児の列 / どんぐり拾いに熱中する子ら   マウスを載せれば写真が変わります
 今朝、写真を撮っていたら、保育園の散歩のご一行と出会いました。たぶん2歳ぐらいでしょう、危なっかしい歩き方で、見ている方がハラハラしました。
 一行が本堂の正面に来たら写真を撮ろうと待ちかまえていたら、子どもたちは予想に反して、正面を通らないで脇へ回ってしまいました。
 保母さんが「どんぐりを拾いに行こうね!」と言っておられたので、ボクも少し距離を置いて付いていきました。
 拾っているどんぐりは、樫の実の普通のどんぐりです。「もっと大きいどんぐりがあるのになぁ」と、思わず教えてあげたくなりました。
 子供たちの中に、ボクを見ては手を振ってくれる男の子がいました。ボクはポケットに潜めていた、今日たった一つ拾った大砲どんぐり(マテバシイ)をその子にあげました。その子にだけあげるのは、ちょっとまずいかなぁと思ったのですが・・・ボクも大砲どんぐりを持っているのを自慢したのです。
 その子はすぐさま保母さんに大きいどんぐりを自慢しに行きました。保母さんも、「うわぁー 大きいどんぐり!」と歓声をあげておられました。何となく優越感・・・。


          ポ  ケ  ッ  ト  の  どん  くり  と  い  う  忘  れ  方       星野早苗




      吉祥院前の蕎麦の花 / 藪豆の花  マウスを載せれば写真が変わります
 いきなりですが、空はどうして青く見えるかご存じですか? (写真がもう一組ありますので・・・)
 太陽の光にはいろいろな色の光が混ざっていて、その光が地球の大気圏にはいってくると、空気の分子とぶつかります。この時、赤や黄色の光は負けずにまっすぐ進みますが、青や紫の光は空気の分子とぶつかって四方八方に飛び散ってしまいます。
 地上にいる私たちの目には、赤や黄色の光は太陽からまっすぐ目に届き、青い光は空いっぱいに飛び散って入ってきます。このため、太陽は赤や黄色に、空は青く見えのだそうです。
 湿度も下がってきて、青い空がよりくっきり見える季節です。もう少し秋晴れの日が増えてくれますように。