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本堂前の「花の木」の紅葉は進み、天辺の数枚の葉は真っ赤に染まっています。この分では、もみじが紅くなる頃には、すっかり葉を落としてしまうのはほぼ確実です。 もみじは、弱っている木の葉が少し色付いてきていますが、全体的にはまだ紅葉の兆しはありません。そりゃそうですね、紅葉のピークまでまだ2ヶ月ありますもの(ボクの予想では、紅葉のピークは11月末です)。 秋本番を迎え、拝観の方もわずかながら増えているようです。最近の拝観者数は20人ほどとか。旅行社主催の20人未満ほどの小さなツアーも定期的に入ってくるようになりました。 例年の観光閑散期には、「今日は拝観者がゼロです」と本堂の堂守さんから聞くことがありますが、今年は“ゼロ”の出現率が低く、どうやら去年よりも拝観者数が多い気がするとのこと。京都ブームの影響なのかも知れません。
地元での「花灯路」の評価はわかれるところですが、それを目当てに他府県から来られる方が多数おられるのも事実です。 また、10月1日から来春にかけて、「百人百 「放っておいても京都には人が来る」という殿様商売を脱して、盛んに京都観光のPRが行われるようになった結果、「観光客数5000万人」も実現可能な数字になってきたようです。 京都ブームがブームで終わらずに定着するか、それは長い目で見て、京都が単なるテーマパーク化せずに、“本物”を大切に守れるかどうかではないかと思います。 秋 晴 の 空 気 を 写 生 せ よ と い ふ 沢木欣一
和服では、6月から9月までは ボクたちの僧衣も、宗派や地方によっても多少違うようですが、10月1日から冬衣になります。 外出する時などに着る袖の短い黒い衣は、8月は この更衣ですが、江戸時代には年に4回していたようです。 4月1日〜5月4日と9月1日〜9月8日までは、袷を着ます。これが標準の着物です。5月5
「四月一日」という苗字があります。何と読むかご存じですか? 「わたぬき」です。4月1日に裏地と表地の間に入れていた綿を抜くところから、そう読むようになったのです。まず読めませんね。 今は冷暖房が整ってきたこともあり、真冬でも屋内ではごく薄着で過ごすという人もおられますが、生活のメリハリのためにも、エコライフのためにも、衣替えは必要ですね。 人 ゐ て も 人 ゐ な く て も 赤 と ん ぼ 深見けん二
一行が本堂の正面に来たら写真を撮ろうと待ちかまえていたら、子どもたちは予想に反して、正面を通らないで脇へ回ってしまいました。 保母さんが「どんぐりを拾いに行こうね!」と言っておられたので、ボクも少し距離を置いて付いていきました。 拾っているどんぐりは、樫の実の普通のどんぐりです。「もっと大きいどんぐりがあるのになぁ」と、思わず教えてあげたくなりました。 子供たちの中に、ボクを見ては手を振ってくれる男の子がいました。ボクはポケットに潜めていた、今日たった一つ拾った大砲どんぐり(マテバシイ)をその子にあげました。その子にだけあげるのは、ちょっとまずいかなぁと思ったのですが・・・ボクも大砲どんぐりを持っているのを自慢したのです。 その子はすぐさま保母さんに大きいどんぐりを自慢しに行きました。保母さんも、「うわぁー 大きいどんぐり!」と歓声をあげておられました。何となく優越感・・・。 ポ ケ ッ ト の
太陽の光にはいろいろな色の光が混ざっていて、その光が地球の大気圏にはいってくると、空気の分子とぶつかります。この時、赤や黄色の光は負けずにまっすぐ進みますが、青や紫の光は空気の分子とぶつかって四方八方に飛び散ってしまいます。 地上にいる私たちの目には、赤や黄色の光は太陽からまっすぐ目に届き、青い光は空いっぱいに飛び散って入ってきます。このため、太陽は赤や黄色に、空は青く見えのだそうです。 湿度も下がってきて、青い空がよりくっきり見える季節です。もう少し秋晴れの日が増えてくれますように。 |