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かといって、厳しい夏の日射しというほどでもなく、午後になるに従ってだんだん空模様が怪しくなってきました。太平洋高気圧と秋の高気圧のせめぎ合いの狭間に入ったようです。 本堂前の小さな松の木が眼鏡をかけていました。誰かが汗をぬぐう時に外して忘れたのか、暑さに目がくらんで思わず外したのか・・・。 拾った人が目立つような場所にと置いてくださったのでしょうが、忘れた人もまさか松の木に眼鏡がひっかかっているとは思いません。いつまで其処にあるでしょうか。夏の忘れ物のようです。
景色の移り変わりに乏しい今頃のアクセントは、通りがかる人か犬猫ぐらいしかありません。でも、人はたまに足早に通るだけ、犬猫も暑い最中は姿を見せません。 そんな中、本堂前で写生をする人を見つけました。有り難い被写体です。 おじいさんと孫が絵を描き、お母さんは子(孫)を細かく指導をしているようでした。 おじいさんが絵を描くとは珍しいと思いましたが、よく見ればご近所の画家。写生などお手のものでしょう。 しばらく見ていると、通りがかる人がじっと絵を覗き込み、人によっては一言コメントを開陳して立ち去っていきます。お母さんの指導も入りますから、子供たちは自由に描きにくいでしょう。さすがにおじいさんは、コツコツと自分の絵だけに向かっておられました。 夏休みもあと10日あまり。子供たちも、そろそろ宿題の追い込みです。 ね る 前 に ね ま し た と 書 く 日 記 帳 森家裕美子
かつては地蔵尊の縁日の24日頃に行われましたが、最近はお祭りなどと同じく、日曜日に行われることが多くなりました。今年は24日の前の日曜日といえば21日。京都の各町内では地蔵盆の風景が見られるでしょう。 ただ、少子化の波は地蔵盆にまで影響し、子供がひとりか二人しかいないという町内もあり、最近はお年寄り向けの行事が多くなる傾向にあります。 また、かつて子供の多い頃の地蔵盆は2日間にかけて行われ、10時と3時のおやつ、金魚すくい、福引き、盆踊り、肝試し、花火などと行事が目白押しでしたが、次第に簡素化される傾向にあります。 地蔵盆になると、町内の子どもたちが地蔵尊の前に集まり、大きな数珠を回したりしてお勤めをし、その後、様々な催しが行われます。 日頃は子供たちが一同に集まることなどは稀ですが、他所へ嫁いだ人も地蔵盆にあわせて里帰りしたりして、地蔵尊の前は芋の子を洗うような状態になります。 そういう場所に出てくるのは小学生まで。中学生になると気恥ずかしくなって、おやつの時間だけやってきたりします。 そんな光景も次第に見られなくなりましたが、地蔵盆が子どもたちの夏休みのイベントであることに変わりありません。早い町内では20日から、21日には多くの町内の地蔵盆で、子どもたちの歓声が聞かれます。 また、町内によっては地蔵尊ではなく、大日如来を祀っています。大日さんも地蔵盆と同じような行事を行いますが、28日が縁日ですので、行事もその頃に行われます。
昨年は史上最高となる10個もの台風が日本に上陸し、また強大な台風が続々と接近しました。 今年、今までに発生した台風は10個。上陸したのは7号だけで、7月26日に房総半島にギリギリ・スレスレに上陸しました。 深刻な四国の水不足の解消には、台風がもたらしてくれる雨が待ち遠しく思えます。 昨日、ボクは近郊の山に登り、この暑い盛りにほんの一口の水がどれだけ有り難いかをあらためて思い知らされました。 水資源の豊富な日本では、水はあって当たり前の、「湯水のよう」に使えるものでしたが、「MOTTAINAI(もったいない)」精神で大切に使わなければ、いずれ一滴の水に泣く日が来るのではないかと思います。 明日は満月。見せてください、お天道さま、お月さま。 法 師 蝉 し み じ み 耳 の う し ろ か な 川端茅舎 |