7/29版
今年は太平洋高気圧が弱いそうですが、その割には暑さが厳しい気がします。8月に入ったらお盆の棚経が始まりますが、その頃に太平洋高気圧が元気になるようなことがありませんように・・・。 夏休みに入った早朝の境内には、町内の小学生たちのラジオ体操の音楽が響いています。 子どもたちにとってはまだ眠たい7時、パラパラと集まった子どもたちは、まずカードにスタンプを押し、音楽にあわせて体操を始めます。第1体操だけですので、始まったかと思ったら、あっという間に終わってしまいます。今の子供たちは第1体操しか教えてもらわないのか、面白い動きの多い第2体操は体操はしないようです。お母さんたちも知らないのかな? 広い境内にほんの一握りの子供たちと世話役のお母さんたち。「町内の子供ってこんなに少ないのか」と、あらためて実感しました。
夏の花といえば百日紅。百日紅の花は暑さを喜んでいるようです。 三重塔の回りに4〜5本の百日紅が描かれている江戸期の名所図絵があります。かつて真如堂は、紅葉の名所ではなく、百日紅の名所だったようです。 今では幹の大部分が朽ちた古木が1本、さほど大きくないのが1本、古図を見てボクが植えた幼木が1本、合計3本あるだけ。今年は、幼木を除く2本とも、ほんのわずかに紅い色が見えるのみで、さみしい限りです。いつの日か、名所とされた頃のように復興させたいと思っています。 自坊の百日紅は今年も元気で、今まさに見頃を迎えています。 この百日紅は、住職の接ぎ木により、1本の幹から紅白の花を咲き分けます。ただ、白い花は木の天辺のほうにのみ咲いていて見えにくく、今日のような曇天の日はなおさら目立ちません。 「百日紅」と書いて「さるすべり」とも読ませます。幹がツルツルしていて、木登りが上手な猿でさえ登りにくいということでしょう。 10年ほど前になりますが、東山から来た離れ猿が、イチジクの木からこの百日紅に飛び移ったことがありました。ツルツルの幹を登ったわけではありませんが、特に百日紅を苦手とするような素振りはありませんでした。 枝振りにもよりますが、ボクでも簡単に登れますから、こんな木ぐらいで滑ると思われては猿も迷惑でしょう。敵もサルものですから。 散 れ ば 咲 き 散 れ ば 咲 き し て 百 日 紅 加賀千代女
新聞を見ていると、いろいろなお寺で 焙烙灸は、頭に素焼きの皿(焙烙)をかぶって、その上からお灸をすえることで、暑気あたりや頭痛などに効果があるというもの。見た目は滑稽でおまじないのようにも見えますが、頭頂の 胡瓜封じは、私たちを胡瓜に見立て、そこに病気など封じ込める祈祷をするものです。どうして胡瓜なのでしょう? 夏に旬を迎えるからでしょうが、胡瓜が人間の立った姿に似ているからだとか、輪切りにした切り口が転法輪に似ているからだとか言われています。確かに、胡瓜のような顔をした人もおられますし、“ 7月1日版の当コーナーに、牛頭天王を祀る祇園社の御霊会が祇園祭の原点であると書きましたが、八坂神社の氏子は、祇園祭の間、胡瓜を口にしないといわれます。八坂神社(牛頭天王)の紋「木瓜」が、胡瓜の切り口に似ているというのがその理由だそうです。 胡瓜をご祈祷に使うのは、形が人に似ているからだといわれると、「ボクは“瓜封じ”か“西瓜封じ”かなぁ」と思ってしまいます。牛頭天王と関係があるからだと言ったほうが、有り難い気がします。
外資系の進出はこれで2つ目。世界的に知られる観光地・京都は、外国資本のターゲットにもなっているようで、京都のホテル戦争はますます激化しそうです。 さて、花燈路流行の京都ですが、酒蔵や柳並木が残る伏見港公園近辺の川岸や酒蔵周辺の通りに灯ろうを置いて、今日から伏見の「花燈路」が始まります。 ほのかな明かりに照らされた水面をゆったりと十石船が進むなんて、幻想的で夏の盛りに何とも涼しげな光景です。さて、2匹目、3匹目のどじょうになりますでしょうか? ますますの酷暑、お昼寝などいかがですか? 昼 寝 猫 袋 の 如 く 落 ち て お り 上野 泰 |