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午前中は晴れていましたが、昼前から曇りだしました。こんなに蒸し暑いのなら、早く雨が降ってくれたほうがいいと思いましたが、今日は降らない様子です。 今日、関東甲信越地方が本州のトップを切って梅雨入りしました。平年より2日遅い梅雨入りで、同じく今日梅雨入りした模様の九州北部も平年より5日遅れ。沖縄・奄美は平年より早く梅雨入りしましたが、あとは全国的に遅れているようです。 近畿地方の梅雨入りは、平年並みなら6月6日。明日からの雨が、京都にも梅雨をもたらしそうです。明日は、暦の上でも「入梅」です。 正面参道の石段を、汗を手でぬぐいながら、大股で登っていく方がおられました。じっとしているとさほどでもありませんが、少しでも動くと汗が出て、タオルのハンカチでも欲しいぐらいです。急な蒸し暑さの到来に、その方には手で汗をぬぐい、その手をまたズボンで拭くしかないようでした。 夕方、閑散期ではおそらく一番真如堂におられる人の数が増える頃−犬の散歩の方で若干名増えるのです−、日傘をさした女性が境内を通り過ぎていかれました。見るからに爽やかで、遠目にはとても美しく見えました。 坂 の 上 日 傘 沈 ん で ゆ き に け り 大串 章
もうしばらくすると、少し離れたところからでも、「あっ、菩提樹が咲いている」と花の香りでわかるようになります。 といっても、菩提樹の花はそれほどいい香りがするとは思わないのですが、リンデン(西洋菩提樹)の花や白木質は、ヨーロッパでは古くからハーブティーとして愛飲されているのだそうです。 「リンデンフラワーのハーブティーは、人のこころを落ち着かせ、遠い記憶を呼び起こすような、少し甘い上品な香りがします。イライラして落ち着かないときや、緊張感がとれないとき、心配事が気になって眠れないときなどに飲むと、神経をしずめて安眠をもたらします。フランスでは昔から、 興奮しやすく、落ち着きのない子供にこのハーブティーを飲ませる習慣があるそうです」などとその効能書きがあります。
一夜にして菩提樹の花が消散しているようなことがあれば、その犯人はボクかも知れません。 菩提樹はシナノキ科に属していますが、ボクが畑で栽培しているエジプトの「王家の野菜」、モロヘイヤも同じシナノキ科というのですから、ビックリ! 似ているところなど、どこにもないのですが・・・。 同じ科なら、モロヘイヤの花もハーブに? いえいえ、モロヘイヤの花実には毒性成分が含まれているそうです。危ない、危ない。 菩 提 樹 の 花 を 直 ち に 指 さ し ぬ 後藤夜半
今年のホタルは例年より1週間ほど飛び始めるのが遅かったそうで、哲学の道や松ヶ崎の疏水分線、下鴨・上賀茂の両神社などでも、まだしばらくは楽しめそうです。 一方、この季節の花といえばやはり紫陽花。 三室戸寺では11日から週末の夜間拝観が始まるそうです。紫陽花は約30種1万株とか。 藤森神社でも4日から「紫陽花祭」が始まっているそうで、こちらは40種類約3500株。善峯寺1万株、三千院3千株以上・・・。1万株とか3千株とかいわれても、ちょっと想像がつきません。 こういう時にいつも思うのですが、本当に、1株、2株 ・・・ 9999株、1万株! と数えたのでしょうか?
モリアオガエルは、木の多いところに住み、普段は木の上で生活しています。産卵も木の上でする、日本では唯一のカエルで、京都市では天然記念物にも指定されています。 そのモリアオガエルが、2年ぶりに泡のような卵塊を産みました。いつも最初に産んだ卵は孵らないので、この後もいくつもの卵塊を産んで子孫を増やしてくれるようにと願っています。 これから梅雨を迎え、雨がシトシト降ると、カエルたちも嬉しいことでしょう。蝸牛も喜びそうです。 梅雨に雨が降るのは当たり前。しばらくは、カエルや蝸牛になったようなつもりで、梅雨を乗り切るといたしましょう。できるかなぁ・・・。 見 送 る や 君 た ち ま ち に 梅 雨 の 景 大住日呂姿 |