5/13版
木の生い茂ったところにいると、少し薄暗いほどの曇り空。ようやく晴れてきたのは4時半過ぎ。これなら、1日中「曇り」の予報にしておけばいいのに・・・ 今年は晴れることが多かった5月中旬。例年は、5月中旬はお天気が崩れることが多く、下旬にいったん回復して、6月には梅雨入りします。5月は1年のうちで一番日照時間の多い月です。 境内の緑は、鮮やかさが少し抑えめになってきました。 もみじの木の下にある他の木の葉などを見ると、一面に光沢のあるような液体の痕が点々とついています。もみじの樹液が落ちてきているとしか考えられませんが、
境内はたまに人影が見える程度。そんな静かな中、もみじの樹液は風に吹かれながら、静かに霧のように落ちてきているのでしょうか。とても不思議な気がします。 今、境内には霧島つつじがわずかなに咲く他に花はなく、これからは日ごとに緑がさらに濃くなっていきます。 春から初夏にかけてのいとなみも一段落です。 深 呼 吸 し て 万 緑 を 吸 ひ 込 み ぬ 萱嶋晶子
2週間前のこのページの写真と見比べていただけば、どれほど葉が茂り、蕾が育っているかおわかりいただけるのではないでしょうか。 また、やはり本堂前にある沙羅の木も、蕾がいっぱい。 6月には、菩提樹の花と沙羅の花の競い咲きが楽しめるに違いありません。 毎年満遍なく花が咲くと当たり前のように思ってしまいますが、たまに花付きが悪いと、「どうしたんだろう?」「手入れが悪かったのだろうか・・・」と心配になり、木に手をあてて不調の理由を聞いてみたくなります。 当たり前と思われていては、せっかく花を咲かせる木々も甲斐がありません。今年は、ぜひとも満開の樹下で拍手喝采をしてあげましょう。
最近は“オキザリス”という名で、親戚筋の花が園芸店などでも売っています。“オキザリス”とは、ギリシャ語で“酸っぱい”という意味だそうです。 “酢漿草”と書いて“カタバミ”とも読むようですが、確かにこの草は酸っぱいです。 また、“傍食”と書いて“カタバミ”と読むのは、葉が欠けているように見えるからだそうです。ん〜、欠けている? “酢漿草”“傍食”、漢字の試験の時にはどちらを書けばいいのでしょう・・・心配いりません。出ることはないでしょう。 ボクは子供の頃、この草の葉の軸の中心にある糸状の繊維を使って、よく草相撲をしました。勝つには大きく強い紫傍食が必要ですから、どこにそんな紫傍食が生えているかを熟知していました。何といっても、くみ取り式のトイレの回りの紫傍食は横綱級でした。 干上がった溝の中には、雪の下の花が咲いていました。よく見ると、とても特徴のある花です。中国では 夕方に晴れてきてくれても、写真は撮れません。晴れるならもっと早く晴れて欲しかったと、うらめしい空模様の1日でした。 |