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ボクも、晴れてきたので写真を撮りに外に出ては降られ、諦めて自坊に帰るとまた晴れ・・・何度出たり入ったりしたことでしょう。 「女心と秋の空」という言い方がありますが、今日のお天気は何と呼べばいいのでしょう? 最高気温も11度までしか上がりませんでしたが、風が強くて、屋外にいるとそれ以上に寒く感じられました。 この風は、 でも、晴れている時の日差しはすっかり春。風を遮った南向きの縁側などにいたら、あたたかくて、きっとウトウトするでしょう。
お墓まいりが済んだら、怖いものでもいるのかと思わせるほど大急ぎで帰られる方。男性お一人で来られる方に多いケースです。本堂にお参りして、境内をゆっくり散策して帰られるご夫婦連れ。犬の散歩を兼ねて来られる方など、お墓参りの様子も様々です。 今日お越しになった方と交わした言葉では、「風が強いですねぇ」「変なお天気ですね」というのが一番多かったのではないでしょうか。 瞼 の 裏
ところが今年は団体の姿はほとんど見られず、拝観者は平日は30人程度、土・日でも100人ほどと、例年を大きく下回っているそうです。 原因は観光バスが減ったこと。 今まで観光バスは、真如堂の東側の白川通か西側の神楽岡通で団体客を降ろし、そのままそこで待機していました。 しかし、ご近所の方からの苦情などもあったようで、バス会社の間でも「真如堂は留められない」ということが知れ渡ったようです。 秋などはひっきりなしに大型バスが留まり、こちらからは「バスのエンジンを止めてください」と可能な限り言ってきましたが、ご迷惑がかかっていることは明らかでした。
しかし、JR東海のキャンペーンの対象となった後の紅葉シーズンは、受け入れ能力をはるかに超えた人がお越しになりました。あまりに大勢の人に、床が抜けたこともありました。 その年をピークに来訪者も年々減り、これで観光バスによる団体客も減って、境内は少し静かになるかも知れません。 たくさんの方にはお越しいただきたいけれど、静かな真如堂が好きだとおっしゃってくださる大勢の方もおられます。ボクも、押すな押すなの人に溢れる真如堂には違和感を感じます。 相反する課題ですね。 境内に咲く花が日に日に増えてきました。馬酔木はまだ今が盛り。椿もたくさん咲いています。別名を もみじの新芽も動きだし、今にも新しい葉を出そうとしている木があります。 桜の蕾はまだあまり動いていません。16日に発表された3回目の開花予想でも、開花予定日は31日でした。見頃は、4月9・10日頃でしょうが、ホテルの予約をとるのはもうかなり難しいでしょう。
ハナダイコン、ムラサキハナナ、ムラサキナズナ、オオアラセイトウなどと、いろいろな呼び名がありますが、中国名の 本当かどうかわかりませんが、偉い人は草にまで名を残すのですね。 雨の後の瓦を見たら、杉花粉の跡が確実に付いていました。雨が降らなければ、飛び舞っていた花粉です。 杉花粉症の方、お彼岸の墓参には、お線香や御供えに加えて、マスクが必須アイテムですよ。目に症状が現れる方はゴーグルも必要でしょう。でも、そんな格好でお墓参りをされたら、ご先祖さまはさぞビックリされるでしょうね。お大事に。 美 し き 名 を 病 み て を り 花 粉 症 井上禄子 |