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今日は、昨日に比べたらあたたかいものの、日も照ったり陰ったりで、時折少し冷たい風が吹いています。 23日には、京都でも「春一番」が吹いたと発表されました。 春一番は、立春から春分の日までに、1,低気圧が日本海側にある 2,南よりの風が吹いている 3,最大風速8m/sである 4,最高気温が平年値または前日より高い という条件が揃うと発表されます。 23日は、京都でも最大風速14.7m/sの南南西の風が吹き、3月下旬から4月上旬並みの陽気でしたが、テレビで「近畿地方で春一番が吹いた」と聞いた時には、あまり実感が湧きませんでした。確かに、少し風は強かったですが、それほどではなかったような・・・。 京都府北部の舞鶴では、今年初めての黄砂も観測されたそうです。どんより霞む正体が、黄砂か花粉かわからないような季節が、もうすぐやってきそうです。
犬の散歩の人たちをウォッチングするのは一興です。「○○ちゃん、おはよう!」と犬には挨拶されるものの、飼い主同士直接の挨拶があまりないのは奇妙なもの。仲のよい犬、悪い犬もあり、飼い主同士の相性とも複雑に絡んでいそうです。 散歩は、男性はほとんどが一人。女性の場合は女性同士や子供連れ。性差による社会性の違いでしょうか。お年寄りは、男女を問わず、たいてい一人。歩くスピードなどが違う人とは散歩しにくいのか、約束すると負担になったりするからでしょうか。 観光でお越しの方の姿はほとんど見かけず、本堂の拝観者は最近1日10人程度。お彼岸頃まではこんな調子かも知れません。 春 寒 に 入 れ り 迷 路 に 又 入 れ り 相生垣瓜人
ここ1週間で、椿の開花が進みました。咲いていても、落ちていても絵になる花です。 椿は北半球の熱帯から亜熱帯に自生し、日本はほぼその北限。日本では、江戸時代に庶民に大流行したこともあって、園芸種を含め500種以上が存在するそうです。 「木」に「春」と書いて「椿」とする漢字は日本で作られたもので、日本人の感性の敏感さや、この木がいかに日本人の生活に密着していたかがうかがい知れる気がします。 境内には、藪椿はもちろん、「有楽」や「荒獅子」、前回写真を載せた「侘助」など、20〜30種類の椿が植わっています。お茶の木や夏椿(沙羅)も、また椿の仲間です。 椿の花を摘んで、花の元の方からスウッと吸うと、甘い味がするのをご存じですか? 子供の頃、学校へ行く途中で、よく椿の蜜を吸いました。綺麗で甘そうに見える花でも、外れがありました。 メジロやヒヨドリも、椿の蜜が大好きな様子。花の中に顔を突っ込んで蜜を吸ったためか、どことなく顔が黄色いようなメジロを見かけることがあります。虫の少ない季節ですから、椿にとっても、鳥たちは大歓迎でしょう。
苔が元気になってきました。先日までは、文字通り“モス・グリーン”だったのが、綺麗な新緑色に変わってきました。 よく見ると、モヤシを小さくしたようなものが伸びています。先に胞子嚢を付けたサク柄でしょうか。 腹這いになって写真を撮っていたら、職員がビックリして駆け寄ってきて、「いやぁー、倒れたはるのかと思いました!」と言われました。ビックリさせてゴメンナサイ。 苔は、よく見ると不思議で綺麗ですねぇ。植えてもなかなか活着してくれないのに、自然には条件さえよければいくらでも繁殖します。何度植えてもコケるのに。 2月もあと数日。啓蟄まであと1週間余です。 尾 の 切 れ し 凧 の ご と く に 二 月 終 ふ 有賀充惠 |