8/21版 



正面参道に吊された子供たちが描いた大行灯
 8月も後半。昼間は暑い日もありますが、夜は涼しくなって、過ごしやすくなりました。
 また、台風がやってきて、四国などでは大きな被害が出ました。今年上陸した台風はこれで5つ。上陸する台風は平均で年3つ、これまでの最高は6つ。2000年は上陸した台風はなかったなどということから考えると、今年は台風の当たり年のようです。
 8月は台風が一番多く発生する月ですが、これから発生する台風は秋雨前線を刺激して大雨を降らせることがあります。今でさえこんなに降っているのですから、本当に心配です。
 台風は涼しさをもたらし、水不足やカラカラ天気を解消してくれましたが、多くの人命や大切なものが失われてしまいました。


千体地蔵堂の前でお勤めに参列する人たち。最近はどこの町内も、子供よりお年寄りが多め
 今日・明日、京都の各町内では「地蔵盆」が行われています。
 毎月24日はお地蔵さまの縁日ですが、特にお盆の月は「地蔵盆」という、子供を中心とした様々な催しが行われます。
 最近は、世話をする方々の都合もあって、24日の前の土曜・日曜のいずれか1日、あるいは2日間行う町内が多く、真如堂のある町内も今日・明日行われています。
 町内にあるお地蔵さまを祠から出して1ヶ所に集め、お化粧を施して、おまつりします。大きな行灯に絵を描いて掲げたり、提灯を吊して会場の荘厳が終わったら、直径数メートルの大きな数珠を回しながらお勤めをします。
 その後は、子供のお楽しみ。おやつや金魚すくい、肝試し、花火、福引きなど、小さい子供にとっては楽しくてしかたがない、中学生になるとおやつを貰う時間しか恥ずかしくて出て行けない、そんな地蔵盆の主役は子供です。一方、町内の役員さんにとっては、1年で一番大変な行事です。
 お地蔵さまはお釈迦さまが入滅して弥勒菩薩がこの世に現れるまでの間、人間界だけではなく、地獄・飢餓・修羅・畜生・天といった六道すべての生きとし生けるものをお救いくださるといわれています。道理を知らない子供でも、地獄の鬼の手からも救ってくださる子供の守り仏です。
 京都では室町時代から地蔵信仰が流行し、それぞれの辻々や道端にも石の地蔵尊がまつられましたが、東京ではお稲荷さん信仰のほうが盛んで、お地蔵さんは江戸時代になってから作られ、地蔵盆も行われなかったようです。
 地蔵盆が終わると、子供たちは夏休みの宿題を急いで仕上げなければなりません。


      両   の   手   の   吾   が   子   よ   そ   の   子   地   蔵   盆       宮城きよなみ


     猫じゃらし / ヤブミョウガの花と実   マウスを載せれば写真が変わります
 蝉の声が、アブラ蝉やクマ蝉からミンミン蝉、ツクツクボウシへと替わり、草木も少しずつ秋の様相を見せてきました。
 ボクが世話をしている孵り過ぎて飼う容器が足りなくなった鈴虫も、今が盛りを鳴いています。
 23日は「処暑」。「処」とは「とまる」という意味で、 「陽気とどまりて、初めて退きやまんとすれば也」(暦便覧)といいますから、そろそろ暑さも一段落するはずです。
 植物や虫、鳥などは、そんな微妙な季節の移ろいをどこから察知するのでしょう。人より敏感なのは確実ですが、そうでないと自然の中では生き残っていけません。
 昨日発表された1ヶ月予報では、気温は平年より少し低いだろうということでした。記録的な暑さは急に影をひそめ、一気に秋へと進んでいくのでしょうか。
 ちょっと涼しくなると、「今年の紅葉はいつごろが見頃ですか?」という問い合わせをいただきます。ボクにもさっぱりわかりません。桜の開花予想でさえ、気象庁も直前にならないと発表しないでしょう? 紅葉はもっと予測が難しいと思います。

     幻想的で美しい樹林の中 /  みどり池から見た天狗岳   マウスを載せれば写真が変わります
 プライベートなことですが、お盆が終わった翌日の17日から昨日まで、八ヶ岳に行ってきました。毎年この時期、予定がスゥッと空くのです。
 でも、台風と道連れだったようなもので、17日は風雨、18日は突風に見舞われ、19日になって晴れてきましたが、その頃は山上を断念して降りる途中でした。
 台風の時などに山に登って遭難した人のニュースなどを見るたびに、「何もこんな時に行かなくてもいいのに」と思っていましたが、今度は自分がそれをしていたわけです。ほとんど合羽を着たままの山行でした。
 予定したコースは進めず、風と雨に悩まされながらの山行でしたが、晴れた時とは違う自然の厳しさと美しさを肌で感じることができました。また、標高2150メートルの源泉かけ流しの露天風呂を楽しんだり、下山してからは、以前からぜひとも訪れたかった清里の畳敷きの教会にも行くことができました。
 今日、更新のために境内を回っても、その景色は昨日までに比べて陳腐に見えてしまい、ここに居ながらここにいない、そんな中途半端な気持での更新となりました。早くボクの日常に戻らないといけません。
 引き続き、オリンピック観戦の寝不足にご注意下さい。


     台   風   や   四   肢   い   き   い   き   と   雨   合   羽       草間時彦