5/21版
あまりにも早い台風の到来でしたが、去年も5月末に台風が到来したのではなかったでしょうか。何事もなくてよかったです。 境内のまだ若い葉をつけたもみじの枝は、雨が降るたびに重たそうに頭を垂れ、今朝もまだ雨粒をいっぱい付けて大きく曲がっていました。強い風が吹いた時には、鬣を振り回しながら舞う『連獅子』のよう。折れやしないかと心配になります。 今日は暦の「小満」。万物が元気に満ちて、草木の枝葉が生い茂る頃です。 今年は雨が多く、梅雨の走りというよりは、梅雨入りしたかのような毎日です。稲を育て、草木を育てる恵みの雨ではありますが、せっかく新緑も美しく、外出するにも好季なのですから、もう少し青空を見せて欲しい気がします。 ちなみに、今年の4月は月間日照時間がとても多く、大阪や神戸、奈良では統計開始以来第1位、京都も第2位の多照だったそうです。4月に「晴れ」マークを使いすぎてしまったのかも知れません。 大雨を覚悟していた今日の青空は、なんだかすごく得をした気分です。 新 緑 の 風 に ゆ ら る る お も ひ に て 飯田蛇笏 蛇が大嫌いなボクにとっては、とんでもない名前です。 昔、中国で、苺のようには見えても甘みがなく不味いので、蛇でも食べるのだろうと「蛇苺」と名付けられたのがその名の起源とか。 蛇はまずいものを食べるのでしょうか? どうやら、この草が蛇がいそうな湿気の多いところに生えていることから名付けられただけで、蛇が食べているわけではなさそうです。 「毒があるから食べてはいけない」と、子供の頃に言われた方はおられませんか? 毒はありません。でも、スカスカの海綿状で、ほとんど味がしないそうです。 朝、ボクがウォーキングをしているコースに、木イチゴがなっている場所があって、そこを通る時には1粒、2粒、口に入れてまた歩きます。実を取ろうすると、熟した実がポロッと落ちてしまうことがありますが、棘だらけの茂みの中に落ちてしまった実はもう取れません。仕方なしに、また別の実に手を伸ばします。 今の子供たちは、木イチゴを食べることを知らないようで、採っているどうやらボクだけのようです。
昨日と一昨日、朝8時頃、境内から子供の団体らしい声がすると思ったら、「真如山荘」に泊まっていたとおぼしき修学旅行の小学生でした。 京都市内には年間約100万人余のが訪れます。中には恐喝被害やトラブルに巻き込まれたり、修学旅行生同士の喧嘩騒ぎなどが起こることがあります。将来の京都観光のリピーターとなる修学旅行生が、悪い印象を持つことがないようにと、トラブルに巻き込まれた修学旅行生を、近くの店舗や旅館が助ける体制を関係機関が作ったりしています。 小学生ではそういう心配は少ないでしょうが、真如堂の境内に泊まっていればなおさら安心。でも、夜の外出とか枕投げとかはできなかったかも。それは残念…。 京都府南部の関西文化学術研究都市に、雇用・能力開発機構が昨年オープンさせた「私 入館者の7割が小学生以上の団体で、オープン以来、北海道から沖縄までの85の中学・高校が修学旅行で利用し、入館者は当初見込みを大きく上回ったそうです。公的施設にしては珍しいことです。 お寺を回るより、そういうところのほうが、子供たちには面白いのかな? 「将来のために」という大人の配慮でしょうか? 514種の職業を紹介した村上龍さんの『13歳のハローワーク』という本もベストセラーです。選択の幅が広がり、目標がはっきりしていいでしょうが、何となく世知辛い気もします。 「私のしごと館」には、お坊さん体験コーナーは……ないですね。 しばらく京都は晴天続きの予報です。お越しになりませんか? ただ、天気予報は最近よく外れます。まして、週間天気は…。 |