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連休中のお天気も後半は崩れてきそうなものの、まずまず。カレンダー通り休暇のとれる方にとっては、佳い連休となることでしょう。そうでない方にとっては、羨ましい連休でしょう。 JTB京都支店が取り扱った旅行申し込みによると、今年の連休に国内旅行する人は前年比129%増、海外旅行は279%増。イラク攻撃や感染症問題などがあった去年より大幅に伸びているそうです。 もちろん、京都の観光地にもこの連休には多くの方が訪れます。きっとあちこちで大渋滞でしょうね。 それにしても、ここ数日はまた寒さが戻って、嵐のような風雨があったりと、大変でした。 昨日28日、市内のホテルではビアガーデンがオープンしたとか。夜はことさら寒くて、ビールを飲む気分ではないでしょう。 よく境内を散歩されている方々数人から、「今年はもみじの葉が多いのではないですか?」「今年の新緑はきれいなのではないですか?」という声を聞きました。 確かにそうかも知れませんし、毎年そんなことを話し合っているような感もします。とにかく、今は新緑が最高です。 いろいろな花の咲き具合などを見ていると、今年は去年より5〜6日早く季節が移ろっているようです。 各所の藤が見頃の便りが聞かれますが、境内の藤はすでに先週の更新時には終わってしまっています。唯一、平戸ツツジが新緑の中に赤やピンクの色を添えていますが、それもピークを過ぎました。 新緑と青空、緑の中から差し込んでくる陽射しがさわやか。そんな緑陰で、本を読んだり、絵を描いたり、はたまたお弁当を食べたり、イチャイチャしたりと、皆さん思い思いに過ごされています。 新 緑 に 吹 き も ま れ ゐ る 日 ざ し か な 深見けん二
新緑ばかりでは更新ネタが尽きてしまいます。また、「何かないかなぁ」と境内をウロウロしてきました。 吉祥院の前を通ると、風向きや天気などにもよりますが、甘〜い匂いが漂ってくることがあります。匂いの主は、この花です。 その匂いがバナナの香りに似ているので、「バナナの木」とも呼ばれるそうですが、ボクはメイプルシロップの香りに似ているように思います。 この枝は神前に供えるのに使われたそうで、招霊が転じてオガタマになったそうです。 原産国の中国では「含笑花」と呼ばれているとか。花をご覧になれば、何となく、「あー、なるほどぉ」と思われるかも知れません。 吉祥院の前を通られたら、匂いを頼りに探してみて下さい。ナンジャモンジャよりは簡単です。
♪ 卯の花の匂う垣根に ホトトギス 早も来鳴きて…♪ の卯の花(うつぎ)です。 他の鳥の巣に産卵して卵を抱かせ、雛は仮親の卵より早く孵化して、仮親の卵を巣の外に落としてしまう。それもホトトギスの仕業です。 そんなことを考えながら、樹や花、鳥を眺めると、起きてくる感動に奥行きが出てくる気がします。
5月1日は八十八夜、5日は立夏。五月晴れの休日をお楽しみ下さい。 |