12/6版
暖かく紅葉の遅かった今年、京都の11月の平均気温は平年より2.5℃も高く、観測史上最も暖かかったようです。 冬野菜の成長が早すぎて出荷せざるを得ず、市場への入荷量が多いの反して、鍋をする人が少なくて需要が伸びずに、価格は昨年の半額程度に落ち込んでいるとか。冬物衣料や暖房器具が売れないなど、冷夏に続く暖冬に頭を痛めている人も多いようですね。 それでも、冬鳥が群をなして飛び回る光景が見られるようになってきました。暖かいといっても、確実に季節は移ろいでいます。 紅葉の遅い年は、枝に付いたままで枯れてしまう葉がよく見られます。「今年もひょっとして…」と思っていたら、案の定、しかもたくさんの木でそういう現象が見られます。 そんな枯れ葉でも、ライトアップすると赤く見えるらしいです。明日までライトアップしている高台寺・清水寺。夜が狙い目かも知れませんよ。 例年、一面に見られる赤い絨毯の散り紅葉。枝についている時からカラカラに乾いていて縮れている今年は、散って敷き詰められた時も“茶色い絨毯”。 写真を撮っている時に東参道を登って来られた方は、「わぁーきれい!」と感嘆の声をあげておられました。 「今年は最低」などと贅沢なことが言えるボクは、幸せなのか、不幸なのか…。最高の紅葉を、訪れる人すべてに見ていただきたいと思ってしまうのですが、それは10年に1度巡り会えるような稀なものです。 去年は、10年に1度の紅葉でした。 これからが落ち葉掃除の最盛期。でも、枝に付いたままの枯れ枝は、一度にではなくダラダラと落ちてきますから、今年の枯れ葉掃除は長引きそうです。 今は、2日に1度、小さな焚き火ができるほどの落ち葉。落ち葉掃除も例年より遅れています。 自然と、焼き芋シーズン到来も遅れ気味。今年はまだ1回しかしていません。芋の用意はできているのですが…。 9日は夏目漱石の命日。漱石の『吾が輩は猫である』の猫のご主人が「苦沙彌」先生。このサイトの名前の起源です。その頃には落ち葉も増えて、「苦沙彌3回…ルル3錠」の日になりますやら。 猫 に 顔 見 ら れ ゐ る な り 漱 石 忌 林 淳実 焼 芋 を 二 つ に 折 れ ば 鼻 熱 し 吹田孤蓬 あまり寒いのもかないませんが、寒くないのも何だか気味が悪いですね。 大雪から冬至までは半月。そういえば、日に日に明るい時間が減っていって、損をしている気がします。 「春眠暁を覚えず」と言いますが、朝6時でも薄暗いこの頃こそ、いつもより暁を覚えがたい季節です。時間が来たからといってまだ暗いのに起きず、明るくなるまで寝ていられたら幸せでしょうね。寝るのが大好きなボクですが、昼間でも眠たいのは、ひょっとしたら無呼吸症候群? ボーナス、そして忘年会シーズン。飲みすぎ食べ過ぎ、風邪にご注意。ご自愛下さい。 |