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萩の花が少しずつ咲き出しました
 今日は、風もなく、蒸し暑い日になりました。
 夏休み最後の週末。といっても、地方によって、夏休み期間は違いますし、京都でも最近は二学期制に変更する学校が増え、学校によってはすでに通常の授業が行われています。
 そのせいもあってか、今日も境内に子供たちの姿を見ることがありません。蝉にとっては“天敵”がいなくなって好都合?
 その蝉の声にも次第に夏の終焉を感じるようになってきましたが、まだまだ残暑は続きます。
 長期予報によると、近畿地方の残暑は平年より厳しいようです。結局、夏が後ろにずれ込んだような格好になっているのでしょうか。いささか趣に欠ける気がしながら、今頃、満開になってきた百日紅を見ています。
 今年は、多くの植物が例年とは違う様子です。花が遅い、少ない、実がならない…など。秋の紅葉が期待できるのか、早いのか遅いのかも、今のところ予測がつきません。
 境内では、少しずつ萩の花が咲き出しました。


建物の影に入っても、風のない今日は一向に涼しくありません
 更新の写真を撮るために、境内を何周かしましたけれど、あまりめぼしいものはありません。そういう時は、自然と目が下を向き、小さい花などを探し始めます。
 「さっきここを通った時には、ここにクマゼミの羽根が落ちていたのに、あれ、どこいったのかなぁ」などということが、今日、ありました。おそらく蟻が自分の巣穴の方へ運んでいったのでしょう。
 蟻は、あの小さな体で、自分の数十倍もの大きさのものを運びます。体と運ぶ物の大きさの倍率を競う競技があったら、きっと1等賞でしょう。
 羽根を運ぶ蟻の写真を撮りたいと思って、這い蹲ってあたりを探しましたが、すでに姿はありません。近くに、小さな茸のようなものが生えた蝉の亡骸が転がっていました。
 たとえば、1メートル四方の自然の空間を与えられ、そこを往来する虫などを1日中観ていても、きっと飽きないでしょうし、感動しきりでしょうね。


           秋海棠 アキアカネ キツネノマゴ 藪みょうが 文字をクリックすると大きい写真が見られます
 とうとう更新ネタに困って、何枚かの写真でお茶を濁すことになってしまいました。
 秋海棠は、今、よく咲いています。キツネノマゴは、今咲き始めたばかり。藪みょうがは、少し前から咲いています。
 先週あたりから、本堂前でのよく見かけるようになった赤とんぼ。写真は、自坊の小池のあたりを飛び回っているアキアカネ、代表的な赤とんぼです。
 暑さに弱いため、羽化直後の夏の盛りは涼しい高原で過ごし、秋になって成熟した頃平地に下りてくるといいます。普段は見かけませんから、少し涼しくなったと思って、境内にやってきたのでしょう。
 秋なのですね。

      赤 と ん ぼ  と ま れ ば い よ い よ  四 辺 澄 み     立 子

      肩 に 来 て  人 な つ か し き  赤 と ん ぼ     漱 石