8/30版
夏休み最後の週末。といっても、地方によって、夏休み期間は違いますし、京都でも最近は二学期制に変更する学校が増え、学校によってはすでに通常の授業が行われています。 そのせいもあってか、今日も境内に子供たちの姿を見ることがありません。蝉にとっては“天敵”がいなくなって好都合? その蝉の声にも次第に夏の終焉を感じるようになってきましたが、まだまだ残暑は続きます。 長期予報によると、近畿地方の残暑は平年より厳しいようです。結局、夏が後ろにずれ込んだような格好になっているのでしょうか。いささか趣に欠ける気がしながら、今頃、満開になってきた百日紅を見ています。 今年は、多くの植物が例年とは違う様子です。花が遅い、少ない、実がならない…など。秋の紅葉が期待できるのか、早いのか遅いのかも、今のところ予測がつきません。 境内では、少しずつ萩の花が咲き出しました。 「さっきここを通った時には、ここにクマゼミの羽根が落ちていたのに、あれ、どこいったのかなぁ」などということが、今日、ありました。おそらく蟻が自分の巣穴の方へ運んでいったのでしょう。 蟻は、あの小さな体で、自分の数十倍もの大きさのものを運びます。体と運ぶ物の大きさの倍率を競う競技があったら、きっと1等賞でしょう。 羽根を運ぶ蟻の写真を撮りたいと思って、這い蹲ってあたりを探しましたが、すでに姿はありません。近くに、小さな茸のようなものが生えた蝉の亡骸が転がっていました。 たとえば、1メートル四方の自然の空間を与えられ、そこを往来する虫などを1日中観ていても、きっと飽きないでしょうし、感動しきりでしょうね。
秋海棠は、今、よく咲いています。キツネノマゴは、今咲き始めたばかり。藪みょうがは、少し前から咲いています。 先週あたりから、本堂前でのよく見かけるようになった赤とんぼ。写真は、自坊の小池のあたりを飛び回っているアキアカネ、代表的な赤とんぼです。 暑さに弱いため、羽化直後の夏の盛りは涼しい高原で過ごし、秋になって成熟した頃平地に下りてくるといいます。普段は見かけませんから、少し涼しくなったと思って、境内にやってきたのでしょう。 秋なのですね。 赤 と ん ぼ と ま れ ば い よ い よ 四 辺 澄 み 立 子 肩 に 来 て 人 な つ か し き 赤 と ん ぼ 漱 石 |