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朝から時おり青空が見えています。大阪管区気象台は、今日、「近畿地方で梅雨明けしたとみられる」と発表しました。平年より7日、昨年より6日遅い梅雨明け。いよいよ夏本番です。 例年、この時期がもっとも蒸し暑いような気がするのですが、昨日の京都は26.3℃、今日は29℃の予報。平年が33℃ですから、いかに涼しいか。例年7月中に5日ほどある熱帯夜が、今年はこれまでに1日もないとのこと。夕べは涼しすぎて、窓を開けては寝られませんでした。 この天候異変の影響で、全国の20府県で米の生育が不良。平成5年以来の不作が心配されるそうです。「米騒動」が起きないよう祈るばかりです。 今年の近畿地方の8月は、雷や夕立・にわか雨も多い予想。困るのですよ、お盆で各家を棚経に回る時に雨が多いのは…。かといって、カンカン照りも辛いですし…。 それに、毎年と言っていいほど、雷の影響で電化製品が故障します。先月も、電話の機能が一部故障したばかり。ゴロゴロ鳴り出すと、落ちないようにと、これも祈るばかり。
今朝、クマゼミの騒がしく鳴いていました。いよいよ盛夏の感が漂ってきました。 「鰻」は土用の頃が美味しいように思いますが、実は秋の水温が少し下がり始める頃、栄養が鰻の体内に蓄積されて最も美味しくなるそうです。 土用の丑の日に鰻を食べるようになったのは、江戸時代、平賀源内が鰻屋の依頼で看板を書いた時、たまたま土用の丑の日であったので、「本日土用の丑の日」と大書して、店頭に掲げたのが起源。源内は有名な科学者ですが、丑の日の鰻は、科学的な根拠からではなく、偶然だったわけです。 ところが、暑いから鰻を食べるという風習は万葉の頃からあったようで、大伴家持の歌に、 石麻呂に 我れ物申す 夏痩せに よしといふものぞ 鰻捕り喫せ 痩す痩すも 生けらばあらむを はたやはた 鰻を捕ると 川に流るな というのがあります。 「石麻呂さん、夏痩せに鰻がいいと言うよ。うなぎを捕って食べなさいよ」と言われた石麻呂さんが、「痩せていると言うけれど、どんなに痩せていても生きていればこそ。もしかして、おまえさんこそ、鰻を捕ろうとして川に流されなさんな」と返したという設定。2首とも大伴家持の創作です。 先日、中国産の冷凍ウナギから日本では許可されていない合成抗菌剤が検出されたというニュースが流れました。3月に輸入した鰻のことを、土用の丑の日を前にした今頃発表するなんて…。どこかしら作為を感じますね。 さぁ、鰻でも食べて、体力をつけましょう! ボクは夏痩せとは無縁ですが… |