7/12版 



梅雨空に薄日が差す中の日傘の人
 連日、梅雨空が続いています。
 今日も10時過ぎには雨があがったものの、ずっと曇り空。最高気温は28.2℃とさほど高くはありませんが、湿度は70パーセント。気温が上がっていたら、蒸し風呂でした。
 四条通近辺の鉾町は、祇園祭ムードで大盛り上がりでしょう。今日は、山建てやほこき初めが行われています。
 先日の夜、四条通を車で通りがかったら、祇園囃子があちこちから車の中に飛び込んできました。各鉾の会所でしょう、煌々と明るい2階で、お囃子を演奏する浴衣姿が輝いて見えました。
 「京都のお祭りだなぁ」と、今さらながらしみじみと感じ入りました。


木槿

 境内のトピックスは、やはり木槿。ほとんどの種類が咲きそろってきました。

 それがしも
  其の日暮らしぞ
    花 木 槿   一茶

 朝咲いて、その日のうちに萎んでしまう一日花。だからこそ、夏の暑い中にもかかわらず、次の日も元気な花を咲かせてくれるように思います。
 でも、これだけ毎日毎日咲き続けながら9月まで咲いているのですから、木槿は一体いくつの蕾を用意しているのでしょう。
 白や桃・紫、一重に八重、いろいろな花が楽しめます。


櫨の実
 塔の横の石畳を歩いていたら、見慣れない青い実が落ちていました。見上げたら、鈴なりの実。はぜです。
 以前、この櫨の木を植え替えてひどい目に遭ったことがあります。この青い実がかぶれるかどうかは知りませんが、さわらぬ神に…

 今朝は、鴬のけたたましい谷渡りの声で目が覚めました。まだいたの? という感じがしますが、8月頃までは繁殖期なのですね。
 そうかと思うと、蝉の声がだんだん大きくなってきました。ニイニイゼミです。クマゼミが鳴き出すと、暑いが上にも暑く感じますが、ニイニイゼミではまだ夏本番という気がしません。
 蝉が鳴くと、かつて高校の先生をされていた檀家の方が、「墓地で蝉取りをしました。Cemetery です」と笑いながら言っておられたのを思い出します。「墓地でボチボチ」より高尚な洒落です。


ヒトヨタケ?
 先週に続いてキノコの話題。
 自坊の庭では、この季節、次々とキノコが生えてきます。
 ヒトヨタケでしょうか? 食べられるそうですが、お酒を呑んだ時にこのキノコを食べると悪酔い(中毒)するらしいです。なんでも、コプリンという成分が含まれていて、アルデヒド脱水酵素の作用を阻害するらしいのです。
 ネット検索をしていたら、「ヒトヨタケ中毒記」という、ヒトヨタケとお酒を一緒に摂って中毒するかどうか調べた実験記を見つけました。結論として、「ヒトヨタケを多食後、飲酒することは危険であると思われる」ですって。捨て身の実験、チャレンジャーですね。

 近畿地方の、梅雨明けは平年では19日。次回のこのページに、「梅雨明けしました」と書くことができるでしょうか。

 

コーナーのタイトルを、『今日の散歩道』に変えました。