7/5版
少し晴れ間があれば、戸を開けて風を入れようと思いますが、風自体が湿っていて、はたしてしたほうがいいのか、やめたほうがいいのか…積んである座布団なども、どうもカビくさくて…。 真如堂は小高い山の上ですが、粘土質の土壌のせいか、場所によってはかなり湿気ます。1日晴れたくらいでは、このジメジメは払拭できそうにありません。 木槿が次から次へと咲きだしています。先週も書きましたが、梅雨空に見る木槿の花は、どこか発色が悪く、アピール度に欠けます。夏空のもとに咲く木槿は、「咲いてるよ!」と胸を張っているように思えるのですが…。
木槿の花を撮ろうとしたら、蔓がいっぱい花に巻き付いていました。どうしてこれがなかなか手強く、無理に取ろうとすると木を傷めてしまいます。少しは取り去ったのですが、まだ写っていますね。 虎杖、藪枯らし・藪ミョウガなど、地味な花が多く、見ていても心は湿り気味。 湿気が多く気温が高い今の季節は、菌類にとっては絶好の季節。桜の木の枯れたところに茸がたくさん生えていました。 染井吉野などは、樹齢が40年ぐらいになって幹の中が腐って空洞ができてくると、「不定根」が出やすくなります。不定根というのは、若い枝元から出てきた根がその空洞を通ってやがて地上に達し、段々太くなって、やがて幹のような役割をするようになるものです。桜自身が老朽化を防ぐ、防衛本能のひとつで、元気のなかった桜が不定根のお陰で見る見る元気になります。 境内の桜では、この不定根をよく見ます。樹齢がちょうどこの頃に達しているのが多いのと、湿気が多くて桜自体が腐りやすいのかも知れません。 いささかメリハリに欠ける花を見た後にこの蓮を見ると、ハッと衝撃を受けます。 花の色・気品、泥中から生えていても清浄な花を咲かせることなどから仏教でも尊ばれ、仏や菩薩の多くは蓮華の中に座しておられます。 「清浄無垢」という言葉がピッタリの蓮の花、見るだけで心が清められる気がします。ボクなどは、1日何回も見ないとダメです。 明後日は、七夕。笹の葉がない人は、風情はありませんが、物干し竿にでも短冊を吊してみたらいかがでしょう。短冊に願いごとを書いてみるだけでも、いいものですよ。 願いごとの多い人は、たこ足の物干し? いや、笹がなければの話ですよ。 |