4/19版 
真如堂 NOW !!



あざやかな新緑
 今日は雨曜日? お昼前から雨が降り出しました。土曜日になると雨が降る… ♪ なんでだろう〜 ♪ なんでだろう〜
 木曜日・金曜日は、突然の夏日。つい数日前まで、寒さを感じていたのに…。
 今日は夏日とまではいかないものの、湿気が多く、蒸し暑いです。
 明日・明後日は20℃を切る予報。毎日の温度差が激しすぎますね。
 明日は、「穀雨こくう」。二十四節気のうち春の最後にあたる節で、しとしと降る春雨が田畑や野山を潤して成長させる、そんな恵みの雨が降る気候になるという意。とはいうものの、この頃から、東西に延びる帯状の高気圧に覆われることが多くなって、安定した晴天が続くようになるそうです。
 一雨ごとに草木の成長を実感する季節ですね。


鐘楼周りの八重桜
 境内は、もみじの新緑に覆われてきました。柔らかい葉が、風にそよいでいます。
 目を下に落とすと、桜の花びらともみじの花のかすがいっぱい。
 桜の花びらって、「掃除しないと…」と思っているうちに消えていきますね。ピンクからそのうち茶色くなって、いつしか土に同化していきます。
 それでもあまりに花びらだらけなので掃除をしますが、すぐにまた花びらの斑点になってしまいます。
 秋の落ち葉は焼き芋の“ご褒美”があるのに、桜は見て楽しむだけ。
 鐘楼の周りの八重桜が満開になりました。気温が高くなってきてから咲くこの桜。何か暑苦しい気もします。
 染井吉野の頃に咲けば、多くの人に見てもらえるのに、今、たいていの人はこの豪華な花に気がつかず、さっさと通り過ぎるだけ。ゆっくり境内を歩かれると、いっぱい発見があるのですよ。


シャガの花
 《発見その1》 シャガの花です。
 今、境内のあちらこちらで咲いていますが、ほとんどはボクが移植したものです。シャガは繁殖力が強く、すぐに増えていきます。
 漢名の「射干」から「シャガ」と呼ぶようになったようですが、「射干」は本来「ヒオウギ」のこと。どこかで間違って以来、この花を「シャガ」と呼び続けているようです。

 くらがりに来て
    こまやかに
      著莪の雨

       山上樹実雄
 シャガは、林の中の、ちょっと薄暗いようなところによく群生しています。俳句の世界では、「著莪しゃが」と呼ぶそうです。ますます、ややこしいですね。


白山吹の清楚な花
 《発見その2》 白山吹の花です。
 「山吹」とは言っても、黄色い山吹とは種類が違います。清楚で、新緑とよくあう花でしょう。
 以前、このページで、ご希望の方にこの種をわけさせていただきましたが、蒔かれましたでしょうか? 2年ほどすれば、花をつけると思いますよ。
 正面向かって右側の塔へ向かう道沿いに咲いていて、これも、ボクが移植したものです。
 手前味噌の発見コーナーでした!
 この他にも、今までにこのページでお伝えした馬酔木、ドウダンツツジ、椿、山吹、レンギョウ、桃…。ゆっくり歩けば、いろいろな花が見られます。
 春は、桜の独壇場ではありません。


夕暮れの本堂
 暑くなるのを待ちかねていたかのように、鴨川のゆか(納涼床)の組み立てが始まりました。
 5月1日に床開きをするのは、数年前から。本来はやはり6月からで、5月は「皐月さつきの床」と、6月からの「本床」と区別しているようですが、見た目に区別があるわけではありません。
 5月25日に、氏神である八坂神社による清祓式を済ませてから、本床開きとなるようです。
 床の景色が目にはいると、「ああ夏だなぁ」と感じますが、5月ではちょっと早い気がしますね。

 今週は、新しいデジカメでの更新です。まだまだ使い方を熟知していないので、マニュアルを読みながら、試し試し。
 せっかくのおNEWカメラを雨で痛めると大変だと思って、金曜日の午後に写真を撮りました。